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多彩な角度で「幸せな親子関係」タッチケアサロン経営新垣さん
- 2021/7/5
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今では半数以上の家庭が共働き世帯だ。それでもほとんどの家庭では女性が家事や育児の多くを担っている。女性のライフステージにおいて、仕事ありの結婚女性のうち、第1子出産時の女性約3割が離職しているという。仕事と育児の狭間で、仕事と子育てにどう向き合っていくべきか、多くの女性が悩んでいる中、妊娠や出産を機に会社員からフリーランス、起業への道を選んだ女性や育児をしながら新たな挑戦をした女性にスポットを当て、連載で紹介していく。
今回は、自身の出産を経て、育児中に日本5感育協会タッチケアインストラクター、食育実践インストラクターなどの資格を取得し、県内で数少ないとされる日本胎内記憶教育協会認定講師の新垣槙子さん(33)。親子関係に苦しんだ経験から妊婦や子育てママに寄り添い、新しい子育て論や家庭のあり方を伝えようと、タッチケアサロン「hug.kumu」をオープンし、活動している。
親子関係に苦しんだ過去
「人間関係の悩みの根本は両親との関係だと思った。両親との関係が良かったら人間関係は良くなる」。新垣さんは、親子関係に苦しんでいた大学時代を振り返って話す。
新垣さんは、会社員の父と専業主婦の母の元に生まれた。高校卒業までは母親によって敷かれたレールで生きてきた自分がいたといい、はじめて自分で「これがやりたい」と没頭する活動を見つけた大学時代からは、母親との関係にわだかまりを感じ、悩んでいた。
沖縄の大学生が経営・運営する「cafe CREWL」を仲間と立ち上げ、店長として「沖縄を元気にしたい、学生の夢を応援したい」と県内の学生団体が集まる場を提供したり、学生活動に参加したりするなど、仲間と熱い未来を語る学生生活を送っていた新垣さんだったが、母は「普通の学生生活を送ってほしい」と心配するあまり、娘の活動に対しては反対していたという。
「母を説得するエネルギーがなくて、母を避けていた。ただ応援して欲しかった」と当時を振り返る。
大学卒業後、母との関係はさらに悪くなっていた。しかし、ある出来事がきっかけで母自身も両親との関係に苦しんだ過去があることを知った。「今までの接し方は母なりの愛の形だったのでは」と気づくが、「子どもがして欲しいことは心配じゃない。親と子がお互いに心地よく愛を伝えられ幸せになれる関係の築き方はないのか」と負の連鎖を自分で断ち切ろうと決意した。
タッチケアなど資格取得し、サロンを開業
新垣さんは、2017年に結婚し、現在は2人の子を持つ母になった。自身の経験から模索し、これだと見つけたものに挑戦した。第2子出産後の育児中に「日本5感育協会タッチケアインストラクター」、「食育実践インストラクター」、「日本胎内記憶教育協会公認の認定講師」などの資格を取得し、今年4月にはタッチケアサロン「hug.kumu」をオープンした。
「親子の触れ合いや食育、胎内記憶教育などを通してお母さんたちが育児を幸せに楽しく感じるお手伝いが出来たら」と資格を活かしてサロン運営のほか、保育園の保護者向けやママサークルなどでも講座を行っている。