【沖縄復帰50年式典】対馬丸記念館 高良政勝代表理事・県民代表挨拶全文
- 2022/5/16
- 政治
15日に沖縄と東京の2会場をオンラインで結んで開催された「沖縄復帰50周年記念式典」。沖縄会場で県民代表として出席した対馬丸記念館・高良政勝代表理事の挨拶全文を紹介する。
本日は天皇皇后両陛下をはじめ、多数のご来賓ご参列のもと、日本政府と沖縄県による復帰50周年記念式典が挙行されるにあたり、ご挨拶の機会を与えていただき、深く感謝いたします。
去る大戦では沖縄から本土へ向かう疎開船が敵艦の攻撃を受け、沈没。多くの犠牲者を出しました。私たちは、この歴史的悲劇を忘れてはならないと、対馬丸沈没から60年目の平成16年8月に、対馬丸記念館を建設いたしました。
記念館には、次のような建設理念が書かれております。
今も世界では報復の連鎖が、子どもたちから新たな夢と希望を奪っています。この報復の連鎖を断ち切る努力を一人一人がすること。これこそが、対馬丸の子どもたちから指し示された。私たちへの課題ではないでしょうか。この瞬間にも、世界では多くの子どもたちが命を失い、家族を失い、夢や希望が奪われております。
沖縄には「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」という素晴らしい言葉があります。それは「命こそ何ものにも変えがたい宝物だ」ということです。
復帰から50年が経ちましたが、私たちが望む沖縄県は、まだ道半ばの感があります。1日も早く沖縄が世界平和の発信地となることを願い、私の挨拶といたします。
令和4年5月15日 公益財団法人対馬丸記念館代表理事 高良政勝
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