【参院選】今さら聞けない基本のき!選挙区?比例代表?任期は?
- 2022/7/5
- 政治
7月10日の投開票日を前に、各陣営が火花を散らす第26回参議院議員通常選挙。沖縄選挙区には無所属現職の伊波洋一氏(70)、自民新人で公明推薦の古謝玄太氏(38)、NHK党新人の山本圭氏(42)、参政党新人の河野禎史氏(48)、幸福実現党新人の金城竜郎氏(58)の5人が立候補しています。
投票まであと1週間を切った参議院選挙。「結局参議院って何なの?」「なんで投票用紙が2枚あるの?」-。改めて、参議院の役目や投票の仕組みをまとめてみました。
今さら聞けない!国会議員って何をしているの?
衆議院と参議院の2院からなる国会。国会では、国民から選挙で直接選ばれた国会議員が「全国民の代表」として、法律の制定、予算の議決、決算の審議、条約締結の承認など、さまざまな仕事を行っています。
法律については制定だけではなく、改正や廃止についても議論、議決されます。数で言うともともとあった法律を改正するケースが多いです。今年4月から施行された改正法の例を少しだけ挙げていきます。
・民法の改正⇒成年年齢が18歳へ引き下げ。18歳になると自らの意思のみで携帯電話やクレジットカードの契約ができるなど、さまざまな自由と責任が生じます。
・労働施策総合推進法改正⇒パワハラ防止のためのこの法律が小中企業にも適用されます。
・育児・介護休業法改正⇒事業主は労働者に対して、育児休業を取るかどうかを個別に確認しなければなりません。
また、内閣が出した国の予算案を「これはちゃんと国民のために役に立つお金の使い方をしているのか?」とチェックするのも、国会議員の役目です。このように、国会での審議の結果が実は生活に密接に関わっていることが分かります。
衆議院と参議院
なぜ国会は衆議院と参議院の2つに分かれているのでしょう。それは「①国民の様々な意見をできるだけ広く反映させて、②より慎重に議論し、③時にお互いがブレーキやアクセルとなることでよりよい政治を実現する」という狙いからです。
参議院は、国会議事堂の正面向かって右側。議席数は248。任期は6年で、3年ごとに半数ずつ改選していきます。今回の参院選では半数の124議席に加え、欠員1議席の計125議席に座る候補者を選びます。
なんで2枚書くの?
参議院議員の選び方は2種類あります。それは、原則として都道府県単位で一定の当選者を決める「選挙区」と、全国単位で当選者を決める「比例代表」です。投票所では、それぞれ1枚ずつの計2枚、投票用紙が渡されます。
選挙区はその人口規模に応じて改選定数が決まっており、沖縄選挙区の場合は1人です。人口の多い東京都だと6人、人口の少ない高知と徳島はセットで1人というようになります。今回は全部で75議席を争います。1枚目の投票用紙には、選挙区ごとに立候補している人の個人名を書きましょう。
比例代表は全国一斉に50議席を争います。「自由民主党」「立憲民主党」というように政党名を書いていって、その数の割合に応じて、政党別の議席が定められるというものです。また、比例代表で立候補している個人名で書いても構いません。政党別に得た議席のうち、原則として、この個人名が多かった順に当選できる仕組みです。
日本の未来を信任する選挙
前回の参院選では、沖縄の投票率は49.0%と過半数を割ってしまいました。1票で結果は変わるかもしれないし、もしかしたら変わらないのかもしれません。しかし、社会を見つめてどんな世の中であるべきかをしっかり考えるということそれ自体にも意味があるはずです。一緒に未来を考えませんか?