今こそ知ってほしい現状 ミャンマー人沖縄にも400人超

 

国際社会を味方にして

 ミャンマーの抗議活動では、2000-2010年に生まれたデジタルネイティブ世代、通称「ジェネレーションZ」がツイッターなどで国際的な情報発信に努めている。ソウさんは「彼ら彼女らはどんな方法で世界に訴えていくべきかを熟知しています。例えば時間を合わせて一斉に#SaveMyanmarでツイートしたら世界のトレンド1位になって注目を集めます。天才だなと思います」と感心する。

ツイッターの「#SaveMyanmar」ハッシュタグ

 自身も遠く離れた沖縄から連日フェイスブックで祖国の仲間や国際社会に向けて情報発信を続け、さらには国内外から寄付を募り、代表してCRPHに送る活動をしている。

 「日本のみなさんが、ミャンマー国民を支援するようなメッセージステッカーを印刷して車に貼ってくれるだけでも大変うれしいです。どんな形でも協力してほしいです」

今回を最後に

 ソウさんの実家の家族はヤンゴンにおり、5月には弟の子が生まれるというが、外に出ると銃撃される危険もあり、弟夫妻は「どうやって産もうか困っている」という。

 「多くの人が殺されていますけど、だからといって諦めようとは思っていません。絶対に勝つと信じています」。長く続いた軍事政権下で、多くの国民が苦汁をなめてきた。「軍が押さえつけても、民主化を求めて国民は結局何度も立ち上がることは歴史が物語っています」と力を込める。ソウさんはこう漏らした。「もう今回で終わらせたい」

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長濱 良起

投稿者記事一覧

フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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