食べ物は“悪もの”じゃない 正しい知識で「食選力」身に付ける食育動画
- 2021/3/21
- 食・観光
子育て世代に届けたい食育
デモンストレーションとして行った食品添加物の実験では、市販の清涼飲料水にどれだけの糖分が含まれているのかを可視化しながら、クエン酸や香料を添加することで爽快感や香りが甘さを覆い隠し、甘ったるさを感じることなく飲みやすくなる過程などを示した。
さらに、カップラーメン1杯の塩分と脂質についても、同じ濃度の塩水を作って実際に試飲。会見の進行役を担いつつ、発酵料理研究家として実験に参加した園田めいさんは「ほとんど海水。これを飲んでいるなんて…」と絶句していた。
食について、特に「子育て世代のお母さん、お父さんに主に知ってほしい」と朝則さんは語る。食べ物が豊富で選択肢も多種多様になってはいるが、それゆえ同時に複雑化もしている。正しい知識がないままに偏った食事を続けると味覚障害や、体重は増えているのに栄養が足りていない「現代型の栄養失調」になる可能性も指摘し、警鐘を鳴らす。
「子どもたちはきちんと教えると素直に受け取るし、その後に子どもたちが発した問いから逆に大人たちが学ぶこともあります。体が作られていく過程で素朴な食事をとっていると、大人になってもそのシンプルさに立ち返ることもできるんです。
食は本来、命を育んでいくという意味合いがとても大きい。当たり前ですが、食べないと生きてはいけません。その意味を立ち止まって考えてみる時間を作ってみることで、たくさんの気づきがあるはずです」
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