食べ物は“悪もの”じゃない 正しい知識で「食選力」身に付ける食育動画

 
オンライン会見で食育について話す3人

 12日のライブ配信では、朝則さんが沖縄の食事傾向の1つとして「加工食品に抵抗感がない」ことを指摘。戦後米国型の食習慣の流入によって、本土とは全く違った形の“欧米化”が県民にとって添加物を身近なものにし、食生活を一気に「高脂肪・高糖質」に変化させたことを説明した。「まずはそのことを認識して、意識を変えていく端緒にしないといけないんです」と強調した。

 食品添加物については、実は日本で認可されている添加物の数は世界で最も多いことを紹介。2位のアメリカは130種に対して11倍となる約1500種である現状について言及し、知識を持って食を選ぶ力の必要性を力説した。

 近年はネガティブなイメージが強くなっている食品添加物だが、基本的には安全性と有効性が認められたものが使用されている。その目的は主に保存性や旨味そして、見た目の綺麗さで、簡単、便利、安価といったことを実現している。しかしその一方で、食品添加物を複合摂取する事の安全性は証明されていないという。

「添加物の入った食品の摂取は、実生活では避けて通れないのが現状。ならば、多少は食べるということを踏まえた上で、体の自浄作用が働く食べ方を身に付けて、頻度や量など加減の調整をするなどの工夫が必要。何でもダメダメ言っていたら食べられるものが何もなくなっちゃいますからね」

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