国内初「マッスルビーチ」をアラハに 沖縄の強みで健康×観光

 

 野国昌春町長は「ビーチが3つある西海岸が北谷町の売りです。沖縄発の取り組みとして今あるものを有効活用できるとのことで、しっかり検討していきたいです」と答弁した。

 傍聴した仲宗根さんは「マッスルビーチという概念が国内ではまだこれからという段階で、町長にその存在やメリットを知ってもらえたのは大きいです。第一歩目を踏み出せたという思いです」と話した。自身の課題として「多くの人に利用してもらえるようなイメージを整え、発信していく必要があると感じています」と述べた。

マッスルビーチ構想の現場で意見を交わす仲宗根さん(左)と玉城町議=12月14日、北谷町の安良波公園アラハビーチ(撮影時のみマスク非着用)

心身の健康に「北谷からモデルケースを」

 仲宗根さんはマッスルビーチの活用を「心の健康」にも見出している。「野外で日光を浴びながら裸足になって、体作りをしながらこの場に集う人たちと交流することで、居場所づくりや心身の健康につながります」と期待する。目の前で体を鍛えている人の姿を見て刺激を受けて、体作りを始めたり継続したりするモチベーションが上がる側面もあるという。「北谷がモデルケースになって、国内各地のビーチの新しい活用法がもっと広がればいいなと思っています」

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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