「年末年始も感染防止を」 コロナ対策を呼び掛け

 

 玉城デニー知事は28日、県庁で会見し、「忘年会、新年会は控えていただきたいというのが率直なお願い。忘年会、新年会を行う場合には、4人以下、2時間以内、夜10時までとすることに協力してほしい」と述べ、年末年始に向けた感染防止対策を強調した。LINEを活用した県コロナ対策パーソナルサポート「RICCA」や、厚生労働省の「COCOA」の積極的な活用も、改めて呼び掛けた。

 県では、那覇市、浦添市、宜野湾市、沖縄市、名護市の5市を対象に、全ての飲食店とスナックなど接待を伴う遊興施設について夜10時までの時短営業を1月11日まで要請している。県内での新規感染者数は、1日当たり20人〜40人台で推移しているが、伊平屋村で30人が感染するクラスターが発生するなど感染拡大を抑え込むには至っていないといえる。

 玉城知事は、「若い年代が会食やイベントに参加しての感染が増加傾向にある。年末年始にかけて、カウントダウンパーティーや、初詣、忘年会や新年会など、特に若い方々にとって、例年であれば華やかで楽しみなイベントが続く時期ではあるが、何としても感染拡大を抑え込まなければならない時期であることを再認識してほしい」と述べた

 また、時短営業の対象地域に隣接する市町村から、「夜10時以降に飲食客が流れてきて感染拡大が心配」との声があがっていると指摘。夜10時以降、時短を行っていない町へ移動して飲食を続けることについて「時短要請の趣旨に反することであり、感染拡大リスクを高めてしまう。ぜひとも、控えてほしい」と語った。

年末年始の医療機関協力金を創設

 県では、年末年始の医療体制を維持するため、年末年始に発熱外来を行う医療機関への協力金を創設するとともに、入院受け入れをする医療機関に対する協力金の単価を増額するなど、支援策を拡充する。

 玉城知事は、「新型コロナやインフルエンザが疑われる症状がある場合、コールセンター(電話番号098・866・2129)に相談した上で、受診してほしい。コールセンターの指示により医療機関を受診する際には、必ずマスクを着用するなど感染対策を講じてほしい」と呼び掛けた。

(記事・写真 宮古毎日新聞)


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