経済損失6482億円、外国人客は0に 新型コロナと沖縄の1年

 


 新型コロナウイルス感染症が社会のあらゆる事象を一変させた2020年。沖縄県内でも2月に初めて感染患者が確認され、次第に増加。世界的に経済活動が停滞し、沖縄を訪れる観光客数は激減した。低迷する経済の活性化と感染防止をどう両立させるかが、来る年も最大の課題となる。

感染者は5000人を超える


 2月1日、後に集団感染が発生するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号が那覇に寄港した。乗客が下船し利用したタクシー運転手の女性が新型コロナに感染し、県内初の事例となった。

横浜港に停泊する「ダイヤモンド・プリンセス」号

 3月下旬の3連休後からほぼ連日感染者が確認されたが、4月中旬に政府が緊急事態宣言の対象を全国に拡大。4月30日の県内142人目を最後に、5月、6月と沖縄の感染者は0に抑えられた。


 夏になり収束に向かうかと思われたが、7月下旬の4連休後に再び感染が増え出した。8月には沖縄の1日の感染者数が100人を超える日もあり、介護施設や病院、飲食店などでのクラスターが次々と発生。7月22日以降は日々感染者が確認されている。12月29日までの感染者数は合計5260人に上り、81人が亡くなった。

 対策に奔走してきた沖縄県医師会の医療関係者は「連休後には必ず感染者が増えるという傾向があることからも、人が集まったり移動が増えたりすると感染は拡大する。観光客が県外から沖縄に持ち込んでいると思われがちだが、実際には県民同士の飲み会などから家庭にウイルスが持ち帰られ、広がっていくケースは多い」と振り返る。

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