経済損失6482億円、外国人客は0に 新型コロナと沖縄の1年

 

観光客は8割減 外国人は0に


 新型コロナの影響で大打撃を受けたのが、沖縄の基幹産業の観光だ。昨年、沖縄の入域観光客数は初めて1千万人を超え、今年は3月26日に那覇空港第2滑走路の運用が開始された。滑走路の2本化で年間24万回の離着陸が可能となり、県経済の起爆剤としての期待が高まった矢先の新型コロナ感染拡大だった。


 世界的な渡航規制により、那覇空港を発着する国際便が全て運休となったのは3月24日のこと。国内路線も減便が相次いだ。この状況は今も続いている。


 沖縄県のデータによると、20年度上半期(4~10月)の入域観光客数は97万3100人で、19年度上半期(534万8600人)から81.8%も減少した。減少数、減少率ともに過去最大を記録している。

入域観光客数の推移(沖縄県発表資料より)


 昨年まで好調だったインバウンド(外国人観光客)は特に痛手を被った。19年度上半期は162万1500人がクルーズ船や航空便で沖縄を訪れたが、運休や運航停止によりそれが20年度は0となった。20年度下半期も回復の見通しは見えていない。

インバウンドの推移(沖縄県発表資料より)
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