抗体検査を受けてみた 簡易キット販売のホットストア「県民に安心を」

 

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、ウイルス抗体の有無を簡易的に検査できるキットの販売が沖縄県内でも始まっている。無症状のためPCR検査の対象から外れている人でも、自ら調べることができるこのキット。安心して仕事を続けるための参考データにと、飲食店のスタッフなどを中心に需要が高まっている。キットを代理販売するホットストア株式会社(那覇市)の取締役・渡口剛さんにその意義などを聞くと共に、記者も実際に簡易検査を受けてみた。

2種類の抗体を97%以上の精度で

 PCR検査は、医師の判断によってすでに新型コロナウイルス感染症にかかっている可能性が高い人に対して行われる。誰しもが「念のための確認」で検査できる訳ではない。比較的気軽に抗体の有無を調べたいという需要に応えたのがこのキットだ。

 同社は主にサプリメント販売を手掛けており、キット販売は沖縄でも新型コロナが猛威を振るい始めた4月から始めた。

 販売するキットは、中国・深圳証券取引所に上場する医療機器メーカー「Lepu Medical Technology」(北京)が製造する。米国食品医薬品局とEU安全性能基準からの認証を受けており、医療現場でも実際に使用されている。

 この検査で分かるのは2種類の抗体の有無だ。
 ウイルス感染から5~7日間の初期段階で生成される「免疫グロブリンM」と、感染から10~15日間の後期段階で生成される「免疫グロブリンG」だ。
 注意が必要なのは、このキットはあくまで簡易的な検査ができる製品という点で、検出性能は陽性98.9%、陰性97.6%となっている。

 渡口さんは「確定させるものではないですが、一つの目安として使って頂けたらと思います」と話す。

 キットの小売価格は1回分が9500円(税抜)。微量の血液をキットに入れ、専用液で希釈、キットのどこに線が浮き上がるかで結果を示す。アルファベットでC、G、Mとそれぞれ表示されており、Cが陰性の可能性が高いことを示す。GとMはそれぞれの抗体がある状態、すなわち陽性の可能性が高いことを示す。約15分で結果が出る。

 一式にはキット本体の他に、採血用の針と小さなスポイト、消毒用のアルコールコットンなどが含まれている。

自粛の目途を示すことにも活用

 渡口さんによると、飲食店従業員の他、企業の社長が社員全員分を購入するケースなどが見られるという。クラスターが発生した那覇市松山の繁華街でスナックを経営するママも買い求めた。

 陽性者の濃厚接触者と接触していたため、念のため会社を休んで外出自粛をせざるを得なかった人が、再出社する際のデータを示すためにも使われたという。

 もともと同社は、マカや葉酸などを使ったサプリメントを取り扱う会社だが「沖縄の人をコロナから守りたい」と検査キットの小売を4月に始めた。感染者数に比例するように注文数も推移している。 渡口さんは「検査の結果、陰性の可能性が高いと分かった人は、ほっとすると同時に『これまで通りに予防を続けよう』とさらに意識が高まります」と話す。

実際に受けてみた

 渡口さん「検査、受けてみますか?」

 開封済みで販売ができない商品があるので、実際に検査をしてくれるという。ありがたく受けさせてもらうことに。

 ①左手の指をほぐす

 ②アルコールで指先を消毒

 ③採血。針は裁縫用と同じぐらいの太さ。

 ④血液をスポイトで吸う。(苦手な方すみません)

 ⑤血液をキットに置き、希釈液も加える。

 ⑥数分間待つ

さて、結果やいかに!

 結果発表

 うっすらと「C」の部分に線が入っていることから、陰性であると示された。

 しかし再度注意しなければならないのは、あくまで「9割以上の確率で陰性」ということだ。

 なおかつ、抗体がないということも判明したので、感染予防には引き続き注意を払わなければならない。

「一番大切なのは予防」

 国が実施する「GoToトラベルキャンペーン」で、観光客などの県をまたいだ往来増加が予想される。短時間で結果が分かるこの検査を、仮に空港で入域者全員に行うとするならば「ある程度は水際で食い止められるのではないか」と渡口さんは話す。その一方で、感染予防が一番重要だということを強調する。

 「感染予防するにしても、正しく予防することが大切です。マスクを着けるだけで安心している人もいると思います。『ウイルスを肺に入れない』『舌奥の表面でウイルスを繁殖させない』という目的を意識しなければなりません」

 渡口さんは、うがい時には殺菌効果を高めるために塩水を使う、栄養を十分に補給して免疫力を高める、舌みがきで舌を清潔に保つなど、より実効性を念頭に置いて対策をしている。

 「正しく予防していると、新型コロナにかかる方が難しいはずですよ」と渡口さん。

 しっかり予防や対策をした上で、抗体検査でダメ押しの安心感を求めてみるのはいかがだろうか。

 購入はホットストア株式会社の販売ページ
 https://hotstore-okinawa.easy-myshop.jp/c-item-detail?ic=KIT-001

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長濱 良起

長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。2019年に県系移民などをつなぐウェブメディア「One Okinawa」創設。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(東洋企画)

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