世界のウチナーンチュの日  ハワイ泡盛や琉球語で歌う県系歌手も

 

そして、ペルーにも!

 同じく沖縄をテーマにアルバムをリリースしたミュージシャンがペルーにもいます。ケンジ・イゲイさんです。ことし2月に日本のレーベルからアルバム「Uchinanchu Yaibin」(ウチナーンチュヤイビン=沖縄の人間です)をリリースしました。

 メイキング動画はこちら。

 宜野座村をルーツに持つイゲイさんは、2015年に村の研修事業で来沖した時に本作のタイトルチューンでもある「Uchinanchu Yaibin」を作るや否や、翌年の宜野座村まつりで、歌詞を宜野座仕様にアレンジした「Ginozanchu Yaibin」をバックバンドと共に演奏、祭りのフィナーレを飾るということまで成し遂げています。(会場大盛り上がりの大拍手でした)

 アルバムの収録曲の曲名もこれまた素敵です。「ありがとう、おじいおばぁ」「ずっとウチナーンチュ」「これが愛なんだ」などなど。それを美声で歌い上げるもんだから、たまらないですよね。僕に孫ができた時にはケンジ君のように育ってほしい、と思ってしまうほどです。

 僕と彼とは同い年で、なんとなく親近感も沸いています。何度か話したことがありますが、のちに「子どもの時から沖縄関係の活動に参加してきたけど、2015年の沖縄での研修はアイデンティティを見つけることのできた特別な経験だった」と語っています。曲名にもそんな気持ちが込められているということが伝わってきますね。

年に1回は思いを馳せてみよう

 せっかくこんな記念日があるのに、まだあんまり県民には馴染みが薄い「世界のウチナーンチュの日」。「沖縄とは何か」「ウチナーンチュとは何か」「自分とは何か」と少しでも考える機会にできれば、と思っています。にふぇーでーびる、たんでぃがたんでぃ(那覇と宮古の言葉でそれぞれ「ありがとうございます」)。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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