世界のウチナーンチュの日 ハワイ泡盛や琉球語で歌う県系歌手も
- 2020/10/30
- 社会
アロハつながりでアロハ豆腐も!
アロハ泡盛だけではありません。なんと「アロハ豆腐」も!約70年の歴史を誇る、ハワイの一大豆腐工場「アロハ豆腐ファクトリー」。3代目社長ポール・ウエハラさん率いるこの工場は、多い日で1日5000丁も豆腐を生産しています。ワイキキ市のあるオワフ島で最大規模を誇る豆腐工場です。
ハワイ諸島は火山地質ということもあり、地下水が10年間かけてろ過されるようで、豆腐作りには素晴らしい水が得られるそう。他にも、厚揚げや油揚げ、納豆、おから、こんにゃくなども生産しています。
そんなアロハ豆腐のルーツは糸満市。1950年、ポールさんの祖父母である亀三郎さんと鶴子さんご夫婦によってハワイ州・オワフ島で創業されました。亀三郎さんは糸満生まれ、鶴子さんはハワイ・マウイ島生まれで小学校は糸満で過ごしたといいます。
見学を終えお礼を言うと、ポールさんはこう言うのです。「ありがトウフ」。ベタなダジャレなのに、豆腐工場のボスが言う「ありがトウフ」はなんだか深い味わいがあるというか何というか「豆腐に感謝!」みたいなニュアンスがあって素敵な気持ちになりました。
同社のHPでは、豆腐の調理法や楽しみ方をさらに普及させようと、さまざまなレシピを考案、紹介しています。「豆乳ワンタンスープ」「豆腐アンダギー」など、真新しさを感じさせるメニューもあって興味深いです。油揚げは英語で「Aburage」なんですね。アブラゲ!
http://www.aloha-tofu.com/
全編ウチナーグチのハワイのミュージシャン
フードカルチャーだけではなくて、音楽でも沖縄文化の架け橋となっている人々はたくさんいます。全編ウチナーグチ(沖縄のことば、琉球諸語)で歌うハワイのブランドン・インさんを僕はぜひ紹介したいです。
母方のルーツが北中城村だという県系4世のミュージシャンです。4世ですよ4世。ひいおばあさんの世代まで遡らないと沖縄という土地にたどり着かないのに、こうやってウチナーグチで歌っている。僕なんか、頭では「沖縄の言葉勉強しないとな。おじーおばーは宮古島出身だから、宮古の言葉もいずれ勉強しないといけないな」と考えているだけで、自分でも実行する兆しが見えてきません。
しかも、ただただ曲が良い。僕のお気に入りは2016年リリースのアルバム「ティーチ」より「Buusaa」(ブーサー)という曲です。
ブーサーは沖縄のじゃんけんのようなもの。歌詞の中で自然にルールまで覚えられるので勉強にもなります。ぜひNHKのみんなのうたに採用してほしいと切に願っております。