外国人を隣人支援!中城の若者有志が主導する多文化共生とは?
- 2021/6/8
- 社会
全国の村の中で、人口密度が北中城村に次いで2番目に高い中城村。約300名の在住外国人が暮らしているが、年々増加する在住外国人からは「新型コロナの情報をどこで知って、どこに聞けばいいのかわからない」など不安の声が多く寄せられていた。
そんな中、中城村の若者で構成される「中城若者歴史塾」が、外国人の居場所づくりや日本語を学び合うサークルとして「中城にほんごプラザ」を4月に開設した。メンバーらは「隣人同士がサポートし合える関係を作りたい」と新型コロナ感染対策や感染時の対応などを「やさしい日本語」でシェアするほか、お互いの歴史背景や文化を共有し、趣味や音楽を楽しむなど交流を深めている。
中城若者歴史塾とは!
中城若者歴史塾は、地域の歴史を学び継承する担い手を育成しようと2018年に発足。同塾では中城村文化財案内人グスクの会顧問の仲村春吉さん(78)を塾長に迎え、月に1回、村内外の史跡や遺跡、文化財めぐりを開催するほか、学んだことをアウトプットした実習などを行ってきた。
南上原地区に研究者や留学生が集中
中城村で最も人口が多い南上原地区には、琉球大学キャンパスがあることから大学教授や研究者の家族、留学生、技能実習生など村在住外国人の6割を占める約200人が住んでいる。年々増加する在住外国人に、生活情報や新型コロナ関係情報の多言語発信や子どもの学習支援といった多文化共生の推進が追いついていない状況があった。