首里城焼失から1年 再建願い込めイベント

 

 10月31日、首里城の火災から1年が経過した。再建に向けて各方面での動きが進む中、首里城公園を中心に11月3日まで「首里城祭」が開催されている。新型コロナウイルスの影響もあり、例年とは内容を変更しつつ、関連施設でさまざまな催しが企画されている。初日となる31日、県内外から多くの人たちが首里城を訪れ、国指定史跡の正殿遺構や火災後の残存物、復元に向けた取り組みなどを見てまわっていた。

首里城公園内立ち入り規制区域の火災による残存物

 昨年の10月31日に発生した火災では正殿含む6棟が全焼した。出火原因を巡っては、焼損が激しいために物証が出ず、今年の始めに県警と消防が原因不明と結論づけた。再建については政府の関係閣僚が6年後の2026年に完成を目指す工程を決定している。

保護処置が施される首里城正殿の基壇遺構

様々な関連企画を開催

 首里城祭の関連イベントは、国の安寧と五穀豊穣を祈って首里城下にある3カ所の寺を巡る「古式行列」が11月3日午前11時に行われる。琉球王朝期の衣装を身につけた琉球王、王妃をはじめとした行列が「三ヶ寺参詣行幸」を再現する。

 県内各企業の共催による「首里城 うむいの燈(あかり)プロジェクト」(https://umuino-akari.com/index.html)も実施されている。
 燈をテーマに、首里城と沖縄を照らし出すという意味も込め、複数箇所でプロジェクトを展開。那覇市久茂地のパレットくもじイベント広場では、首里城をかたどったLEDライトのオブジェとランタンに明かりが灯されたモニュメントが設置されている(11月15日まで)。首里城公園内の首里杜館前広場では、ビールや泡盛、フードも楽しめる「ランタン夜市」も開催している(11月8日まで)。

パレットくもじイベント広場のLEDライトによる首里城オブジェ

 そのほか、11月3日までの期間中、首里杜館では来場者の思いを用紙に書いてボードに貼り付けて絵を作り上げる「首里城復興メッセージモザイクアート」や、美ら島財団所蔵の美術工芸品の修復や今後の取り組みなどを紹介するパネル展がある。また、同館芝生広場では復興記念ライブや空手演武も行われている。

  首里城祭関連のイベントでは、毎年国際通りで開催されていた「琉球王朝絵巻行列」がコロナ感染拡大防止に配慮して中止となった。

 また、首里城火災を受け、県や沖縄美ら島財団は首里城の赤瓦の漆喰はがしボランティアを募集している。北殿や南殿などの首里城内建物で使われていた赤瓦の中で、形状を保っている瓦に付いている漆喰をはがし、復元も含めた今後の様々な用途での利活用につなげる。募集期間は今年12月24日までで、それぞれ2時間程度の午前・午後2部制。募集対象は15歳以上で、新型コロナの感染拡大に配慮し、募集人数の制限があり、マスク着用も必須。詳細・受付は「首里城漆喰はがしボランティアWEB受付」のページ(https://shurijo-volunteer.wixsite.com/2020-2021)で確認できる。

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