世界のウチナーンチュの日  ハワイ泡盛や琉球語で歌う県系歌手も

 

 10月30日は「世界のウチナーンチュの日」。沖縄でも県外でも海外でもどこに住んでいても「ウチナーンチュ(沖縄人)である」ということを喜び、誇り、祝おうという日です。今回は、私がこれまで海外の県系人社会に南米に2度、ハワイに1度訪れた経験も踏まえて、ビジネスや音楽の世界で活躍するウチナーンチュがいかに海外で沖縄文化を発信しているかの一例を、コラム形式で紹介していこうと思います。

「世界のウチナーンチュ」とは?

 一口に「ウチナーンチュ」と言っても、その定義はあいまいかもしれません。県が「世界のウチナーンチュの日」や「ウチナーネットワーク」を語る時に想定しているのは、沖縄で生まれ育った人やルーツが沖縄にある人に限らず、沖縄にゆかりのある人、沖縄に住んでいる外国人など、“沖縄”というキーワードでつながった人たちです。

 この記念日は、世界中から県系人らが集結した2016年の「第6回世界のウチナーンチュ大会」のグランドフィナーレが10月30日だったことから、同日に制定、宣言されました。

 関連リンク:世界のウチナーンチュの日 今年も世界中でお祝い開催

ハワイ独自の製法で誕生!アロハ泡盛

 ハワイにも地元の泡盛があることをご存じでしょうか?

 その名も「アロハ泡盛」。ド直球でシンプルなネーミングが覚えやすいですね。うるま市の泰石酒造で作った元の泡盛を、地元の若い人に向けに調整して独自のハワイアン泡盛を作ることに成功しています。キアウィというハワイの木で作った炭でろ過して口当たりを良くし、沖縄産のサトウキビをブレンドして風味を出しています。

 ハワイで泡盛の普及に取り組んでいるのはランディ・クバさんという男性で、首里にルーツがあります。ハワイや米国本土を中心に出荷しており、カナダのバンクーバーにも卸しているそう。

ランディ・クバさん

 おススメはハワイのコナコーヒーをアロハ泡盛と合わせた、名付けて「コナコーヒー泡盛」です。2019年4月に訪れて飲んだ際には商品化されていないようでしたが、ちょうどHPを覗いてみるとありました!「KONA COFFEE AWAMORI」(18ドル)。チリペッパーをブレンドしたものや黒糖を用いた商品の他にも、レモン泡盛も新ラインナップとして食い込んできています。最高級アイテムは43度10年古酒、金箔入り70ドルです!

こちらのサイトで購入できるので、ぜひご覧あれ! 
https://www.alohaawamori.com/

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