高校生バンドインターハイ 優勝に5人組バンドNico

 
Nico(主催者提供、以下同)

 沖縄県内の高校生バンドが日頃の練習の成果を競う「第4回高校生バンドインターハイ2023」(主催・サウンドパッケージ、共催・ガクアル)が4月22日、うるま市石川会館で開催された。出場した全16バンドのうち、優勝に5人組バンドの「Nico」が輝いた。個々の演奏力やアンサンブルのまとまりだけでなく、楽曲のクオリティやバンドの持つ世界観なども高く評価された。表彰式でギターのリュウセイは「このような賞を頂きありがとうございます。この勢いで(5月の大会の)TEENS ROCK IN OKINAWA 2023も優勝を獲っていきたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」と弾みをつけた。

【優勝】Nico 複数校
【第2位】Loud-Speaker 普天間高校
【第3位】FRIENDIES 名護高校
【バンハイ特別賞】Inside Out Socks 複数校
【ガクアル特別賞】Noisy Baby 糸満高校

2017年から開催

入賞したバンドのメンバーら

 今回の大会は、1組につき2曲ずつ演奏。少なくとも1曲はオリジナル曲を演奏する。Nicoを含め多くのバンドは普段からライブハウスでのイベントにも出演しているなど、大会全体としてレベルの高さが光った。

 審査員の一人を務めたFM沖縄の東風平朝成さんは表彰式の総括で「伸びしろしかない高校生のみなさんの、この大会が大好きです。みなさんが(音楽を)続けてくれることを強く願います」とした上で「この中には、軽音楽部という活動に踏みとどまらず、次のステップに行くべきだというバンドもいます。ぜひ、音源を作ったらFM沖縄にも送ってください。番組で紹介したいと思います」と若い世代を後押しした。

 同大会は2017年に第1回を開催し、2019年の第3回まで続いたものの、コロナ禍で中断しており、今回が3年ぶりの復活となった。メイン司会はモバイルプリンスさんが務めた。

ボーカル・ナオ「この優勝に甘えず」

(左から)Nicoのボーカル・ナオ、ギター・リュウセイ

 Nicoはボーカル・ナオ、ギター・リュウセイ、ギター・ナツヲ、ベース・ハヤト、ドラム・タロウからなる。ナオは表彰式で涙をこらえることができず「バンドとしては今回優勝という評価を頂けましたが、ボーカリストとしての自分は優勝ではないと思っているので、この優勝に甘えずみんなに追いつきたいと思います」とコメントするなど、バンドとしての高い向上心を象徴してみせた。

 2位のLoud-Speakerは、楽曲センスの高さが、3位のFRIENDIESは青春の日々を彷彿とさせるパフォーマンスなどがそれぞれ評価された。

出場バンド写真紹介

 出場バンドを出番順に写真で紹介する。

Chickens in the Kichen

Crazycastle

Nico

ふらむべるチーズ

乙女心

ポのタージュ

Noisy Baby

モクレン

クロムレイリー

FRIENDIES

Nolimit

シマトネリコ

Inside Out Socks

Loud-Speaker

まさみれもん。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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