観光客はコロナ前の7割まで回復 OCVBが2022年度入域観光客数見通しを発表

 

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、2022年度の入域観光客数の見通しについて国内外合わせて6,728,400人になることを発表した。コロナ禍の影響が直撃した21年度比だとほぼ2倍となる199.7%、対19年度比では71.1%となりコロナ前の水準の7割程度まで観光客が回復している現状が示された。

国内客はほぼコロナ前の水準に

2022年度3月入域観光客数見通し(OCVB発表資料より)

 入域観光客数の内訳をみると、国内客は約654万人で19年度比は93.7%となっており、国内からの観光客はコロナ前の水準にかなり近づいてきている。OCVBは観光客数増加について、withコロナ旅行スタイルの確立と全国旅行支援の効果もあり、回復傾向にあると分析した。

 一方で、海外客は約19万人で対19年度比7.7%と1割に満たない数値にとどまった。昨年秋ごろからは水際対策の緩和によって、台湾や韓国、香港路線の航空便などが徐々に運航を再開しているが、大型の国際クルーズ船の寄港受け入れ再開が年度末となる3月からだったため、海外客の本格的な回復はこれからと言えそうだ。

 3月の入域観光客数の見通しについては、国内は全国旅行支援による効果に加えて、春休み需要も手伝い66.5万人で、コロナ前とほぼ同水準(19年3月比101.2%)となった。

 航空便予約率も好調で、東京・大阪発の沖縄線の需要が高いという。さらに、ホテル稼働率も好調でコロナ前と同水準で推移している。

 海外は台北、香港、仁川の各路線がともに堅調な伸びをみせており、空路での入域客数を5.5万人と見込んでいる。

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真栄城 潤一

投稿者記事一覧

1985年生まれ、那覇市出身。
元新聞記者、その前はバンドマン(ドラマー)。映画、音楽、文学、それらをひっくるめたアート、さらにそれらをひっくるめた文化を敬い畏れ、そして愛す。あらゆる分野のクリエイティブな人たちの活動や言葉を発信し、つながりを生み、沖縄の未来に貢献したい、と目論む。

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