高速船からキックボードまで 車要らない沖縄旅行の魅力発信 OCVB

 
ゆいレール(https://098free.com/より)

 沖縄観光の移動時にレンタカー以外の移動手段利用を促進しようと、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)がさまざまな取り組みを行っている。OCVBが運営するサイト内では、シャトルバスや路線バス、高速船などさまざまな公共交通を活用した旅行のモデルコースを案内している他、SNSでもインフルエンサーとタイアップし“車なし旅”の楽しみ方を発信している。

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レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方 | おきなわ物語

車を使わない旅のモデルコースを提案

那覇バスターミナル(https://098free.com/より)

 このプロモーションのターゲットは、今後の主な旅行消費者になる18歳~25歳で、いわゆるZ世代とも呼ばれる層だ。この背景には、2021年度の県の調査で、首都圏と阪神圏のZ世代の44.4%が運転免許を保有しておらず、62.9%が旅行先で「運転したくない」と思っているという結果がある。その一方で、沖縄を訪れる観光客の62.1%がレンタカーを利用しており、依然として沖縄観光の交通手段はレンタカー頼みなのが実情だ。

OCVBが運営するウェブサイト「おきなわ物語」内の特集「レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方」では、車を使わない旅のモデルコースを提案する記事を掲載。

『【北谷町】車なしでOK!「アメリカンビレッジ」で癒しづくしの旅』
『【うるま市】コミュニティバスで巡る「うるま4島めぐり」開放感たっぷりの離島旅』
『【石垣市】路線バスとキックボードで巡る「石垣島2泊3日」リフレッシュ旅』

など、その土地ごとの魅力に合わせたさまざまなコースを多数紹介している。

 その他、沖縄都市モノレール(ゆいレール)やバス、高速船などの利用方法をそれぞれ動画でも紹介しており、初めての人でも安心して使ってもらえるように工夫を凝らしている。

動画の一例『那覇バスターミナルのご紹介』

インフルエンサーとのタイアップも

 さらに、インスタグラムで多くのフォロワー数を持つ「旅系インスタグラマー」とのタイアップでも“車なし旅”の情報発信を行っている。フォロワー数11万人超で「月に600万人に見られる旅アカウント」として訴求する「ショーマン✈︎国内の映え旅情報」(@shoman_realtabi)では卒業旅行にもおすすめできる1泊2日のモデルコースを紹介。フォロワー数32万超のトラベルインスタグラマーのKyoko Uedaさん(@kyoko1903)の投稿ではハッシュタグ「#レンタカーだけじゃないおきなわ旅の楽しみ方」を活用して、日英併記で発信した。

 OCVBは「今後も『レンタカーだけじゃない!おきなわ旅の楽しみ方』の発信を強化していくことで、免許取得の有無や、運転の得意不得意などに縛られず、旅の目的地や楽しみ方を制限されない沖縄観光の実現に寄与してまいります」としている。

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長濱 良起

投稿者記事一覧

フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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