運転への抵抗感で沖縄旅行敬遠…Z世代の移動手段意識調査

 

 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は1月4日、首都圏・阪神圏在住の現在18~25歳の若年層「Z世代」を対象とした「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」の結果を発表した。Z世代が沖縄旅行に行きたいと思わない理由については、「運転ができないから」という項目で旅先での運転に積極的な層とそうでない層とのギャップが大きくなっていることが示され、“レンタカー頼み”にならざるを得ない沖縄旅行の課題を浮き彫りにしている。
 調査結果を踏まえてOCVBは「Z世代の6割以上が旅先での運転に対して抵抗感を抱えている」として、「公共交通の環境整備を進めていくと共に、レンタカーだけじゃない『おきなわ旅』の発信をより強化していく必要がある」とまとめている。

6割以上が旅行先で「運転したくない」

 調査は、沖縄県への入域観光客の多い地域である首都圏と阪神圏のZ世代の若者の意識・実態を調査することで、沖縄県の二次交通課題を可視化する目的で実施された。旅先での運転に積極的な「運転ポジティブ層」と、消極的な「運転ネガティブ層」に加えて「運転免許なし層」と割り付けて結果を集計している。

Z世代の旅先での運転へのハードルとマインド(OCVB発表資料より引用、以下同)

 事前調査でまず明らかになったのは、Z世代の44.4%が運転免許を保有しておらず、62.9%が旅行先で「運転したくない」と思っているということ。さらに、免許を保有している人の中でも、週1回以上のペースで運転する人は約3割にとどまっており、4割近くがほとんど運転をしないペーパードライバーだった。

 旅行中に運転したくない理由で最も多かったのは「慣れない場所で運転するのが怖いから」が50.7%で、運転への不安が移動手段としての車に抵抗感を感じさせる主な要因となっていることが分かった。
 そのほかの理由は、順に「普段からクルマに乗る習慣があまりないから」(34.3%)、「レンタカー代が高い印象があるから」(26.7%)となっている。

「沖縄の移動手段=レンタカー」

 そのような抵抗感がある一方で、沖縄旅行で想定される現地での移動手段はレンタカーが57.0%、バスが51.1%と、6割近くが「沖縄の移動手段=レンタカー」というイメージを持っている。この部分では、運転ネガ層+免許なし層のうちでレンタカーを連想した人が40.8%に対して、運転ポジ層が73.2%となっており、運転への意識の違いで30ポイント以上のギャップが開いた。

 続いて、今後3年以内に旅行したい観光地を問う項目では、レンタカー利用率が高い北海道と沖縄県で運転ネガ層+免許なし層の旅行意向が低くなっており、運転ポジ層とのギャップが大きくなった。とりわけ沖縄のギャップは10.2ポイントで北海道の8.8ポイントを上回り、全国で最も高い数値を示している。

Z世代が旅行したい観光地TOP10

 旅行意向を沖縄だけに限定した質問では、運転ポジ層と運転ネガ層+免許なし層との間に16.2ポイントのギャップが出ており、運転可否と運転への意識の違いが沖縄に行きたいかどうかに大きく影響していることが示されていると言っていいだろう。

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