社会起業プログラム参加者募集 無料で3カ月、よしもとなど主体
- 2022/11/17
- 経済
「島ぜんぶでうむさんラブ」は、ソーシャルビジネスのアイデアを形にして、事業プランの発表や実際の起業までをチャレンジ目標とする約3カ月間のプログラム「島ラブアカデミー」の参加者を募集している。締め切りは11月18日で、参加は無料。ウェブ上で「取り組みたい社会課題のテーマ」「社会課題に取り組みたいと思った背景、想い」というような簡単な質問項目に答えるだけで応募できる。応募ページはこちら。
沖縄国際映画祭でビジネス発表も
「島ぜんぶでうむさんラブ」は、株式会社よしもとラフ&ピース(那覇市、和泉かな社長)と株式会社うむさんラボ(うるま市、比屋根隆代表)が主体となって取り組むプロジェクト。
アカデミーでは、起業やアイデア構築で伴走役を務めるメンターが支援する。社会問題を解決するビジネスモデルやマインドセット、ソーシャルコンセプト作りなどについて学びながら、実際のビジネスプランに落とし込む。日程は主に週末で、来年1月21日に初日を迎える。最終的には4月15日に行われる沖縄国際映画祭内のピッチイベント「島ラブ祭」で、事業のプレゼンテーションを行う。
アカデミーや島ラブ祭の様子は、BSよしもとの番組「チーキーズ a GoGo!」内コーナー「沖縄をソーシャルビジネスアイランドに!」でも隔週で放送される予定だ。
今年1月に第1期のアカデミーを終え、今回の募集が2期目となる。第1期には、すでにビジネスを始めている人や、社会課題解決への思いを抱いている段階の人など、15組が参加し、幅広い問題意識とビジネス手法で互いを刺激し合った。
ソーシャルビジネスとは
ソーシャルビジネスは、貧困、教育、環境などの社会問題の解決を第一の目的にしたビジネスモデルのことで、利潤を追求する従来型の企業とは異なる行動軸を持つ。収益を生み、事業継続のための資金を自ら確保していくことから、NPOやボランティアとも一線を画す。
2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が提唱する「ユヌス・ソーシャルビジネス」には、以下の7つの原則がある。
- 利益の最大化ではなく、社会問題の解決を目指す
- 経済的な持続可能性の実現
- 投資家は投資額以上の配当を受け取らない
- 利益は社員の福利厚生やさらなるソーシャルビジネスなどに再投資
- ジェンダーと環境への配慮
- 社員にとって良い労働環境
- 楽しみながら
県内各地でソーシャルビジネスのキャラバンも
参加者募集に向けて「島ラブアカデミー」の関係者は、8月から11月にかけて「ソーシャルビジネスとは何か」を知ってもらうため、名護市・うるま市、那覇市、石垣市で計4回のキャラバンを行った。
同プロジェクトの第1期に参加し、BSよしもとのコーナー「沖縄をソーシャルビジネスアイランドに!」に出演する、お笑いコンビハイビスカスパーティーのちあきは、那覇市内で行われたキャラバンで「ソーシャルビジネスが何か分からない状態から一緒に学ばせていただきました。みなさんももし分からないこととかあれば(キャラバンに来ている先輩起業家らに)何でも聞いて頂けたら」と話し、ソーシャルビジネスへの関心を喚起した。