沖縄県議補選に新人4氏立候補 結果が勢力図に直結

 
沖縄県議会
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 沖縄県議会議員補欠選挙(9月11日投開票)が2日に告示され、届け出順に無所属で前那覇市議の上原快佐氏(42)、参政党公認で前那覇市議の仲松寛氏(59)、自民党公認でエステサロンオーナーの下地ななえ氏(42)、無所属でNPO法人代表の糸数未希氏(49)の4氏が届け出た。いずれも新人。

 現在、県議会の議席は、議長を除いて玉城デニー県政に対する与党が23、野党・中立も23と同数で、今回の補選の結果が直接的に県議会の勢力バランスを決定づけるものとなると言える。上原氏が与党的な立場を、下地氏が野党的な立場をそれぞれ明確にしている。

各候補の展開は

 今回の県議補選は、那覇市長選(10月23日投開票)に出馬を表明している翁長雄治氏(35)が先月22日に県議を辞職したことに伴うもので、選挙区は「那覇市・南部離島選挙区」(那覇市、渡嘉敷村、座間味村、粟国村、渡名喜村、南大東村、北大東村、久米島町)。

 沖縄県知事選と同日の投開票であるため、一部候補は知事選とのセット戦術も展開する。翁長氏の後継でもある上原氏は「オール沖縄統一候補」として、県知事候補の玉城デニー氏と共に街頭演説や総決起大会を実施する。下地氏は同じく県知事候補の佐喜眞淳氏の選対事務所と同じ建物に後援会を設置。佐喜眞氏と同じ理念である「経済・危機突破」を掲げる。

 仲松氏の所属する参政党からは、4日から神谷宗幣参議が沖縄入りし各地で講演会や演説を展開する。県政に対しては中立の立場を取る糸数氏は「完全無所属」として出馬。子ども関連施策や社会の多様性などについてアピールしている。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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