キングスが車内広告を”ジャック” 沖縄都市モノレールとコラボで球団PR

 
車掌の帽子を被り、敬礼のポーズを取るキングスの(左から)ジャック・クーリー選手と今村佳太選手=9月2日、沖縄都市モノレールの那覇空港駅

 10月にプロバスケットボール「Bリーグ」が開幕するのを前に、琉球ゴールデンキングスと沖縄都市モノレール(ゆいレール)は9月2日、車内広告をキングスの選手らが埋め尽くした特別車両「琉球ゴールデンキングスジャック・モノレール」のお披露目式を那覇空港駅で開いた。来シーズンの開催期間となる来年5月31日まで、9カ月間に渡って運行し、キングスを応援する機運を盛り上げる。

1日平均7往復 広告内容の変化も

天井や壁、荷物置きの上をキングス広告が埋め尽くしている

 キングスとゆいレールにとっては初の”コラボ”企画。期間中、那覇空港駅からてだこ浦西駅までを1日平均7往復する。車内広告のほか、試合中に会場で流れるキングスの音楽も聴くことができる。

 開幕前の現在は沖縄アリーナ内の写真をバックに「2022-23シーズン開幕!」という文字や所属選手の写真をあしらった車内広告が全ての車両を埋め尽くしている。今後、開幕後やチャンピオンシップ(CS)に進出した場合など、その都度広告の内容が変化していくという。

クーリー選手「アリーナに足運んで」

テープカットに臨む沖縄都市モノレールの渡慶次道俊社長(手前左)や沖縄バスケットボールの白木享社長(同右)ら

 お披露目式では、ジャック・クーリー選手と今村佳太選手が車掌の帽子を被って参加した。身長206センチのクーリー選手は車内で天井に頭が付きそうだったが、初めてゆいレールに乗って「乗れる機会があればまた乗りたい。この車両を見て、キングスを応援し、沖縄アリーナに足を運ぶ気持ちになってくれたら嬉しいです」と笑顔で語った。

 報道陣に内観を公開した後には、キングスを運営する沖縄バスケットボールの白木享社長と、沖縄都市モノレールの渡慶次道俊社長によるテープカットも車内で行われた。白木社長は「ゆいレールに乗っている方々にも是非キングスを応援してもらいたい。10月1日の開幕戦は、アリーナを満員にしたいです」と力を込めた。

広告に直筆でサインを書くジャック・クーリー選手

 コロナ禍での行動制限が徐々に落ち着き、選手による社会活動や地域との触れ合いを少しずつ再開し始めているキングス。コロナ禍に入ってから入団した今村選手は「県民の方と触れ合うことでもっと頑張ろうと思えるし、活動を通して地域を元気にできたら嬉しく思います」とやりがいを語った。

 式の最後には、クーリー選手と今村選手が車内に1カ所ずつ、サインを書いた。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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