タクシーとバスの中間!?ドアtoドアの新交通浦添に トーク弾む車内

 

 タクシーとバスと中間のような交通手段「デマンド型コミュニティバス」の実証実験が11月1日に浦添市で始まった。その名も「うらちゃんmini」。浦添市内ならどこでもピンポイント、一律料金で移動できる。乗り合わせた各乗客の出発地と目的地に合わせて効率的に回れるよう、その時々でルートが決まる。ドアtoドアで行きたい所に向かえる点ではタクシーのようで、目的地の異なる人々が同じ車内を共有するという点ではバスのようだ。市が目指すのは「公共交通空白地域の解消」。実際にうらちゃんminiにも乗ってみた。

かわいい車両はAIで確実に目的地へ

 同様のサービスはすでに、県内では糸満市や南城市などで実施されている。うらちゃんminiは、事前に電話やウェブ上で出発30分前までに出発地と目的地を伝えることで、指定した出発地に黄色をベースにしたかわいらしい車両が到着。タクシーとは違い乗り合いなので、状況によっては多少の遠回りもあるものの、AIがはじき出したルートに沿って確実に目的地まで連れて行ってくれる。

 市内ならどこからどこまででも大人400円、65歳以上・障がい者300円、小学生以下200円だ。幼児(同伴1人)と乳児は無料。運行時間は7時から19時までだ。1週間先まで予約ができる。JRが導入しているものと同じ抗菌コートを使用し、コロナ対策もぬかりなく行う。

 交通関係の市内8事業者からなる「てだこモビリティサービス有限責任事業組合」が委託を受け、運営する。

トーク弾む車内

 実際に乗ってみる。筆者の自宅のある浦添市宮城から、浦添市前田のJICA沖縄国際センターまでの道のりだ。

 15時20分に近くのコインランドリー前を出発地に指定していたので、5分前に行ってみるとすでにうらちゃんminiは到着していた。中には高齢の女性が先に利用していて、前田から牧港の病院まで行くのだという。なのでちょうど、女性は前田-宮城-牧港、私は宮城-牧港-前田というように、お互いがほぼ正三角形の辺を結ぶような道のりで進むことになった。

 10人乗りのワンボックスカーには女性と運転手2人、そして私の計4人がいた。

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