「こどもによるまちづくり」で主権者教育 琉大生が企画、8月開催

 

FORCE代表の小渡さん(手前右から2人目)とメンバーら

 琉球大学の学生団体「FORCE(フォース)」が、西原町での主権者教育イベント「miniにしはら」の8月開催に向けて準備を進めている。子どもたちが仮想の町「miniにしはら」で働いたり、選挙をしたり、政策を反映させたりする3日間の「擬似的な社会参画」を通して、主権者意識を高める。世界的にも同様のイベントが開催されており、沖縄県内では初めて実践される。FORCE代表の小渡宇翔(おど・たかと)さん(21)=教育学部社会科教育専修4年、那覇市出身=は「子どもたちが社会問題を自分事と捉える力を育てたい」と、開催に向けて仲間と奔走する。

課題多い沖縄に必要な主権者意識

 このような取り組みは「こどものまち」と呼ばれ、ドイツ・ミュンヘン市で1979年に開催された「ミニ・ミュンヘン」が発祥。世界各地に広がり、学校でも推進されている。日本では、2016年からの18歳選挙導入にともない、若者の政治参加意識を育む観点から主権者教育が注目されている。

2018年のミニ・ミュンヘンの様子(公式サイトより引用)
2018年のミニ・ミュンヘンの様子(同)
次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ