県出身ミャンマー在住者「いつなんどき発砲されるか」

 
金城郁夫さん(Facebook Messenger 通話にて)

 軍事クーデターに対して民主化を求めるデモを続ける民衆に、自国軍が銃を向ける東南アジア・ミャンマー。同国の人権団体「政治犯支援協会」(AAPP)によると、4月10日時点で700人以上が殺害、4000人近くが逮捕されている。一方で16日には軍政に対抗する文民政府「国民統一政府」の発足が宣言されるなど対抗の動きもみられる。

 ミャンマーの市民生活はどのような状況なのか。1996年から最大都市ヤンゴンで日本食材の輸入販売を行う会社代表の金城郁夫さん(69)=大宜味村出身=に、現地での生活の様子を聞いた。

日本とミャンマーの位置関係

役所や銀行もストップ

 「いつなんどき発砲されるか分からない状態です」と金城さん。そのため人々は簡単に外に出ることができないという。「役所や銀行、スーパーも止まっており、収入の手段がなくみんな困っています。電車もバスも全てストップです」。金城さんの事業にも大打撃が生じた。「完全にビジネスはダメですよ。レストランは閉まっているでしょう。大葉や納豆など(取扱商品)のオーダーがないですから。今は無職みたいなものです」

 公共交通が止まった今、それでもたくましく市民の買い物などを代行するのが、プライベートのサイカー(三輪車)サービスだ。彼らは同業者のネットワークを駆使して軍の動きを随時把握し、危険なエリアを避けて通ることができる。人々は生活必需品や食料品などを運転手に買ってきてもらう。市場は閉まっているが、トラックで商いをする業者がおり、一般の価格の3~4割程度安い値段で提供しているという。

 「どこからの援助もなく助け合いで生活を維持している状態ですが、果たしてこの状況がいつまで持つでしょうか」と話し、市民皆で寄り添い合う“消耗戦”にはいまだ出口が見えてこない。

ヤンゴン市内
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