沖縄県系移民の渡航記録約5万件を収録 データベースを公開

 
沖縄県系移民の渡航記録を収録したデータベース

 世界各地の沖縄県系人が交流する「第7回世界のウチナーンチュ大会」が今秋開かれるのを前に、沖縄県が1900年(明治33年)から1937年(昭和12年)の間に海外へ渡った県系移民の渡航記録約5万件を収録したデータベースを公開した。世界の県系人が自身のルーツを探したり、県民が海外に移民した親戚の足跡を辿ることにより、ウチナーネットワークの継承と発展を図る。

4ヶ国語に対応、親戚一覧も

 データベースは県立図書館、ハワイ沖縄系図研究会、琉球大学の沖縄移民研究センターが協働で開発した。渡航記録は、外務省外交史料館が所蔵している「海外旅券下付表」などから県関係者を抜粋して編纂した図書「沖縄県史料 近代5(移民名簿Ⅰ)」などに基づいて作成した。

 世界各地の県系人が検索できるようにするため、日本語、英語、スペイン語、ポルトガル語に対応している。名字、名前を確定すると検索が可能で、移民先、生年月日、旅券発行日、渡航目的、本籍地まで調べることができる。さらに「親戚を見る」のボタンを押すと、親戚関係にある人の一覧も表示される。

 ただ、原資料の状態等による判読不能や誤記、県史収録漏れなどで検索ができない場合もあるという。その際は県立図書館の「移民一世ルーツ調査・相談(レファレンス)サービス」の活用を勧めている。

ウチナーンチュ大会向け機運高める

第7回世界のウチナーンチュ大会の特設サイト

 ウチナーンチュは1990年の第1回大会から概ね5年に1回のペースで開催されており、今年で7回目となる。10月30日から11月3日に開かれ、国際通りでのパレードや市町村ごとでの交流イベント、沖縄セルラースタジアムでの開閉会式などが予定されている。

 一方、県内では新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、実行委員会は国の出入国制限の実施状況や国内外の感染状況、催物の開催制限などを踏まえ、各イベントの実施可否、規模、一部オンライン開催への切り替えなどについて「慎重に見極めていく」としている。

 玉城デニー知事は7月22日の記者会見で「データベースの活用により、世界へ渡った県系移民への県民の関心を高め、今後のウチナーネットワークの継承と発展に努めてまいります。ぜひ利用してください」と活用を勧めた。

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