【ぎぼっくすコラム】タクシー止める時、手を挙げていますか?〜タクシードライバーぎぼっくすの1メータートーク〜

 
大ファンであるサッカーJ2、FC琉球の柄を施したタクシーで沖縄中を駆けるぎぼっくす

 電車の無い、車社会の沖縄で必要不可欠な交通手段の1つとなっているタクシー。実は、僕はお笑い芸人としての活動の傍ら、昨年12月から沖東交通でタクシードライバーとして勤務している。タクシードライバーを始めて8カ月、色々と気づいた事があるので、是非皆さんに読んでいただきたい。

 まだ経験は浅いが、県内のタクシードライバーを代表して沖縄県民の皆さんにお願いがあるのだ。タクシーを呼ぶ方法として、主に以下の3つが挙げられる。

 ①タクシー会社に電話をする
 ②スマホのタクシー配車アプリを使って呼ぶ
 ③路上で流しているタクシーを見つけ、手を挙げて止めて乗る

 他にもタクシー乗り場で順番を待って乗る方法もあるが、県内にあるタクシー乗り場は空港や北谷町のアメリカンビレッジなど観光客が多くいる地域にあるだけで、そんなに多くはない。僕が皆さんにお願いしたいのは、③の手を挙げて乗る時の事だ。

「ちょこん」と挙げるのは県民の特性?

 皆さん、手を挙げてますか?

 僕の肌感覚ではしっかり手を挙げている人は40%で、ちゃんと挙げない人は60%だ。しかも観光客の方はみんなしっかり手を挙げていて、手を挙げないのは沖縄県民だけなのだ。県民のシャイな性格が出ているという事なのだろうか。

 手を挙げない人も決して仁王立ちしている訳ではなく、腰の高さくらいに「ちょこん」と手を伸ばしている。例えるならリレーのバトンを受け取る時の体勢に酷似している。最初にこの光景を見た時、僕はまさかタクシーを止めようとしているとは微塵も思わず、何のためらいもなくスルーしてしまった。しかしタクシードライバーとして勤務していく内に、この手の挙げ方が県民のスタンダードなんだと分かった。

急ブレーキ、事故誘発する危険性

 最初は変な手の挙げ方で面白いなと思ったが、この手の挙げ方は非常に危険だ。車は急には止まれない。分かりにくい手の挙げ方をしていた場合、お客様の目の前で気づいて急ブレーキを踏んでしまうドライバーもいるかもしれない。大前提としてドライバーが急ブレーキを踏むのも問題ではあるが、お客様を見つけて反射的に踏んでしまう可能性もゼロとは言えない。

 もし、その時に後続車がいた場合、追突事故に発展しかねないのだ。事故を未然に防ぐという意味でも、手を挙げるお客様は早めに、しっかりと、分かりやすく手を挙げてほしいと願っている。

 さらに僕の体験したお客様は、手を挙げずにアイコンタクトだけでタクシーを止めようとする強者もいた。その時は信号待ちをしていて、数メートル先でずっとこっちを見ていると感じていたので、手は挙げなかったが、お客様の前で停止したところ乗車したのだ。

 もしかすると肩を痛めていて手が挙がらなかったかもしれないが、アイコンタクトとというのはスポーツなどのチームプレーで日々積み重ねた関係性があるからこそできる技であって、タクシードライバーとお客様という関係性では無理がある。

 もし手が挙がらないなど身体の不自由がある場合は、アイコンタクトではなくタクシー会社に電話をしてコンタクトを取ってほしい。そして、このアイコンタクト事件があって分かったこともある。今はだいぶ減ってはいるが、路上を歩いている人にクラクションを鳴らして乗車確認する、非常にマナーの悪いドライバーが稀にいるが、そのドライバーは手を挙げないで乗る人がいるからクラクションを鳴らしているのだと知った。しかしクラクションを鳴らすのは絶対にやめてほしい。非常に迷惑な行為だ。

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