FC琉球、県内の全小学校にボール1064個寄贈「サッカーに接して」

 
半嶺満県教育長(右)にオリジナルボールを手渡す上原慎也さん=4月7日、那覇市の沖縄県庁

 サッカーJ3、FC琉球の荻原直樹常務や元選手である上原慎也クラブコミュニケーターらが7日、那覇市の沖縄県庁に半嶺満県教育長を訪ね、県内全266の小学校向けにオリジナルデザインのサッカーボール1,064個を寄贈した。「FC琉球 夢ボールプロジェクト2022」の一環。ボールには、デザインの公募でグランプリ賞を獲得した喜久村羽奏さん(美崎小学校3年)が描いたジンベーニョ(球団マスコット)などの柄があしらわれた。

プロジェクトはコロナ禍で開始 今回で3回目

 夢ボールプロジェクトは、コロナ禍で思う存分体を動かせなかったり、大会がなくなったりした子どもたちにスポーツの楽しさや夢を持つ大切さを感じてもらうため、2020年に開始した。実施は今回で3回目となる。

FC琉球マスコットのジンベーニョなど海の生き物が描かれたオリジナルボール

 ボールは小学生向けの4号球。離島も含め各校に4個ずつ配布され、選手が直接届ける学校もあるという。

 デザインは水色が基調で、ジンベーニョの他にもクジラやヒトデ、イカなど海の生き物が多く描かれている。公募ではグランプリ賞のほか、ジンベーニョ賞に沖縄三育小学校4年の藤井陽椛さん、sfida賞に美東小学校6年の高安姫來乃さん、琉球通運賞に浦城小学校6年の伊盛煌暖さんが輝いた。

上原さん「仲間との絆感じて」

子どもたちに「このボールを使って外で遊んでほしい」と語る上原慎也さんら(左から3人目)

 半嶺教育長にオリジナルボールを手渡した上原さんは、うるま市の小学校を訪問した際に過去2回のプロジェクトで寄贈したボールが今でも使われていた事に触れた上で「今の子どもたちは運動能力が低下している面もあると思います。このボールを使ってサッカーに触れ、仲間との絆を感じたり、外で遊ぶ機会を増やしたりしてほしいです」と笑顔で語った。

 それに対し、半嶺教育長は「寄贈に感謝します。ようやくコロナ禍の制限も緩和されてきましたので、頂いたボールを大切に使い、体育、スポーツを推進していきたいと思います」と語った。

夢ボールプロジェクトで県内小学校に寄贈された歴代のボール。左が1回目。県教育長室に飾られている
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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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