4~6月の修学旅行者見込み6万人超 OCVB調査

 

 沖縄県の観光振興などを担う県の外郭団体「沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)」は4月28日、ことし4~6月に沖縄県内を訪れる修学旅行者が、409校、6万1751人であるとの見込みを発表した。4月5日時点での予約数や実績を基にしたもので、沖縄の修学旅行を扱う旅行社10社からの回答を得た。さらに、10~12月についてはコロナ前と同水準の予約があるとしており、感染拡大に歯止めがかかりさえすれば、沖縄への修学旅行需要は戻ることになる。

年末には海外からの予約も

 10~12月の修学旅行予約の中には、海外からのものも一定数含まれているという。

 沖縄県とOCVBが4月に近畿地方と横浜市の教育旅行関係者を訪れた際の意見交換では「直近2年間は沖縄に行きたかったものの、教育委員会の方針などもあり行けなかった」との声があったが、「来年は沖縄方面への修学旅行実施に戻りつつあるのではないか」と前向きな声も聞かれた。

 搭乗便の課題として「20時までには自宅に帰らせたいが、(現状の運航スケジュールだと)生徒によっては帰宅が24時になることもある」と、修学旅行に向いた適切な時間設定が挙げられた。

 沖縄県とOCVBは今後、事前・事後学習支援としてアドバイザー派遣やウェブでの情報発信強化に加え、プロモーションイベントや学校・航空会社への訪問を強化するなどして修学旅行の誘客を進める。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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