16年ぶりの久米島町長選、桃原氏当選 新人三つ巴戦制す
- 2022/4/17
- 政治
任期満了に伴う沖縄県久米島町長選は17日に投開票され、無所属新人で前副町長の桃原秀雄氏(62)が2011票を獲得し当選を果たした。投票率は75.54%。いずれも無所属新人の、前久米島商工会長の大道敦氏(64)、前町議会副議長の吉永浩氏(41)は及ばなかった。
桃原秀雄氏 2011票
吉永浩氏 1247票
大道敦氏 1211票
桃原氏は町役場職員25年間、副町長8年間といった行政経験を前面に出し、首長としての安定感を印象付けた。主な公約として①移住促進や子育て環境整備での人口減少対策②ウェルネスツーリズムなどによる観光振興③認定こども園や公設民営の歯科医院設置などの福祉政策-の3つを大きく掲げていた。
久米島町長選が実施されたのは2006年以来実に16年ぶり。同年の選挙で当選した平良朝幸氏が2期を、2014年に当選した現職の大田治雄氏も2期をそれぞれ務めているが、いずれも立候補者が一人の無投票当選だった。
沖縄本島の西に位置する久米島とその周辺離島からなる久米島町の人口は約7000人。車エビや泡盛の生産が有名で、砂浜だけでできた島「はての浜」など人気観光スポットも擁する。
桃原秀雄氏
1989年に仲里村役場(当時。現久米島町)に採用。久米島町議会事務局長、総務課長を経て2014年から副町長を務めた。沖縄国際大学卒。1959年生まれ。