北谷町長選 16年ぶりの新町長誕生へ 革新分裂の影響は?

 
北谷町役場

 今月16日告示、21日投開票の沖縄県北谷町長選には、15日時点で3人が立候補を表明している。表明順に前町議の渡久地政志氏(42)=社民、社大、にぬふぁ、共産、立民推薦=、前町議の阿波根弘氏(63)=自民公明推薦=、現町議の仲栄真恵美子氏(69)だ。

 4期16年務めた現職の野国昌春町長は、今期の任期満了を以って勇退の意向を示しており、この選挙で新たな町長が誕生することとなる。

 今回の北谷町長選には興味深い点がいくつかある。一つは、野国町長の後継として、2013年の北谷町長選で一騎打ちの相手となった“元政敵”ともいえる渡久地氏が立っていること、さらには渡久地氏と仲栄真氏とで革新系が分裂していることだ。

3者の政策は?

 北谷町は沖縄本島中部に位置する人口約3万人の町。商業施設や観光スポットが多く、米軍基地から派生した文化・雰囲気などの特徴があることから、その人口規模に対して知名度や存在感が高い。

 出馬の正式表明はそれぞれ、渡久地氏が7月、阿波根氏が9月、仲栄真氏が10月に行った。うち、渡久地氏と阿波根氏は15日時点ですでに出馬に向けて議員辞職している。

 各陣営の政策ビラによると、渡久地氏は「継承からさらなる発展」をキャッチフレーズに、学校給食費や子ども医療費の無償化、新型コロナ対策追加支援を主に掲げる。

 阿波根氏は町議としての長い経験をアピールしながら6つのビジョンからなる「シン・チャタン」を提唱。政権与党との近い関係性から予算確保面での強みなどを挙げる。

 仲栄真氏は「人にやさしいまちづくり」をコンセプトに、子育て支援や福祉面などの充実を訴える。革新系国会議員との関係性も強調し「革新候補」であることを印象付ける。

革新分裂の背景

 三つ巴の構図となった理由として、町政革新系与党の内部でも「ベテラン」と、2014年以降に当選した顔ぶれを中心とする「若手」が一枚岩になれていない現状が指摘されている。もともと「野国町長を支える」との立場を鮮明にしてきたベテラン勢と「(二元代表制で)議員が町長を支えるということ自体がおかしい」としてきた若手勢の間にはすれ違いがあった。

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