城間幹子那覇市長が退任 「皆さんとタッグを組んで頑張れた」
- 2022/11/15
- 政治
任期満了で退任する沖縄県の城間幹子那覇市長(71)の退任式が15日、市役所で行われた。2014年から2期8年の任期を終えた城間市長は「職員や市民の皆さんとタッグを組んで、頑張ることができた」と感謝の気持ちを語った。職員から花束が手渡されると、市役所1階ロビーに集まった大勢の職員や市民らから大きな拍手が贈られた。
退任式のあいさつで城間市長は「総じて楽しかった」と強調した上で、待機児童の問題や、新型コロナウイルスで疲弊した経済政策に触れ「『すべては市民のために、市民と共に』の言葉を胸に秘めて8年間、まさに職員と、市民の皆さんとタッグを組んで、頑張ることができた」と振り返った。
また、「人と人の力、人と地域の力、人と企業の力をもってすれば、みんなが幸せになる県都那覇市に成長していくということが確信できた」と胸を張った。
さらに、職員らに対して「これからもこの県都那覇市をさらに輝かしい都市、みんなが幸せでいられるような素晴らしい那覇市にするべく、力を尽くしていただきたい」と激励した。
退任式に先立ち、地方自治法に基づき、新市長への事務引き継ぎ式が行われた。城間市長と知念覚新市長が互いに署名捺印した後、2人は笑顔で握手を交わし、自身が後継者に指名した知念氏へバトンを引き継いだ。
事務引き継ぎ式後、記者団の質問に応じた城間市長は「まずは安堵した。ほっとしている。私自身は『やりきった』という思いがある」と胸中を明かした。
また、職員の結束力に触れ「安心して次の市長にバトンタッチできると思っている」と強調。その上で「私の気持ちは波風が立っていない穏やかな気持ちで庁舎を去ることができる」との心境も語った。
市政運営で特に意識したことについて聞かれ、「リード、支援とバックアップ、寄り添っていくこと」を挙げた。
自身の政治姿勢については「私自身が変わったことはない。自分の立場を守ってきたと自負している。改めて申し上げたいのは、やはり再結集、もう一度『オール沖縄』ということを考えたらどうだろうかと提言したいという気持ちだ」と訴えた。
(記事・写真 宮古毎日新聞)