「人間こいのぼり」沖縄からギネス達成!仲舛さん、女子初の快挙
- 2021/9/2
- エンタメ・スポーツ
一時期はスランプに
ギネス記録への挑戦を想定すらしていなかった当時は、トレーニングの一環で人間こいのぼりをしていたが、その時は「水平方向の棒2本を、左右の手で1本ずつ握る」というものだった。この握りではすでに30秒は体勢をキープできていたが、ギネス記録の対象となる人間こいのぼりでは、垂直方向の1本の棒を両手で握る形となるため、手首や腕などが向く方向が全然違う。
握り方が変わったとたん、体の軸が不安定になって回転してしまうなどで、タイムは0秒からと振り出しに戻ってしまった。それでも逆立ちを毎日したり、基礎的な筋力トレーニングを繰り返したりと、バランス感覚を養うのを怠らなかった。練習を本格的に開始した昨年8月からことし3月までの間で15秒まで記録を伸ばしていた。
支えとなっていたのは、ストリート・ワークアウト沖縄のメンバーだった。
「ストリート・ワークアウトで気軽に体作りを」
今でこそコロナ禍で集まっての活動は止まっているが、4年前に始めたストリート・ワークアウトの仲間と出会ったからこそ「具体的な目標が立てられた」という。公園遊具などを使った運動の技は50種類を下らない。その中で仲舛さんは「自分に合った技」として人間こいのぼりに出会い、世界記録保持者となった。仲間同士教え合って切磋琢磨できたからこそ「自分は特別なことはしていません」と、その功績を仲間と分け合っている。
ストリート・ワークアウト沖縄の仲宗根典秀代表(35)は「美希さんがギネス記録を獲って、メンバーみんな自分のことのように喜んでいます。コロナ後にはみんなで顔を合わせて笑いあって(いつもの練習場所の)安良波公園でお祝いしたいです。家族みたいな感覚なので、チームの一員としてうれしいです」と喜びを一つにする。
チームのキャッチフレーズは「鉄棒握ってちゃーがんじゅー(いつも健康)」。仲舛さんは「ギネス記録を獲ったことでストリート・ワークアウトの認知度も上げたいです。誰でも手軽に始められる運動もすごく多いので、体作りの選択肢としてぜひやってみてほしいです」と呼びかけている。
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