オリーブオイルで沖縄料理をもっとおいしく
- 2021/2/28
- 食・観光
いきなりだが、皆さんはオリーブオイルの見分け方をご存知だろうか。オリーブオイルはスーパーやコンビニで手軽に購入でき、アンチエイジングや生活習慣病に対する高い効果が一時話題となったため、家庭に常備している人は少なくないだろう。だが「しっかり見極めて選んでいる」という人は少ないのではないだろうか。
実はオリーブオイルは、あらゆる食品の中でも突出して品質の判断が難しいと言われている。日本では法律の規定上、海外ではいわゆる「偽物」と言われるような品質のものでも最高品質の如く表記して販売することが可能であるため、一般消費者はもとよりプロの料理人でも見分けることが難しいそうだ。「日本で流通するおよそ8割のオリーブオイルは偽物だ」という専門家もいるほどである。
そんな難易度の高いオリーブオイルの品質を見極め、厳選商品のみを取り扱うオリーブオイル専門店「OLIVE PLUS(オリーブプラス)」が2020年12月に那覇市久茂地にオープンした。ここではオリーブオイルソムリエの資格を持つオーナー自らが、お客一人ひとりにテイスティングや会話を用いてじっくりとオリーブオイルを選ばせてくれる。
「こんな店を誰かやってくれないかなと思っていたけど、誰もやってくれなかったから自分でやることにしました」と話すのはOLIVE PLUSオーナーの榊田えみさんだ。
なぜ「偽物」と言われるものが出回ってしまうのか
オリーブオイルはスーパーからセレクトショップなど、あらゆる価格帯・表記で無数に販売されている。だがほとんどの店で試食は行われておらず、ボトルにはどれも”なんとなく良さそう”な表記がされているため、どのように選べばいいのかが分からないという人は多い。
榊田さんは「オリーブオイルほど、勉強しないと騙されるものはない」と話す。プロであっても外観だけで良し悪しの判断はできないため、OLIVE PLUSではオリーブソムリエの資格を持つ榊田さんがすべての商品のテイスティング(味の鑑定)を行い、良しとしたものだけを仕入れることを徹底している。