ハワイ産泡盛が日本上陸 県系クバ氏 代理店設立で文化の架け橋に

 

 ハワイ産泡盛のブランド「Aloha Awamori(アロハ泡盛)」の日本正規代理店「Aloha Awamori Japan」(東京都、尾関紀篤代表)がこのほど設立され、1月下旬から国内での販売を開始している。第一陣として現在、4銘柄、計400本の販売をオンラインショップで開始している。ハワイの県系人創業者によって長年の開発が重ねられ、ハワイと沖縄の原料をふんだんに取り入れた逆輸入型の新感覚泡盛。尾関代表は「泡盛の本場である沖縄の人にぜひ飲んで頂きたいです」と話し、太平洋に架かる文化の橋となる。

取り扱い4銘柄 ハワイと沖縄のフレーバー

 アロハ泡盛をハワイで展開している創業者のランディ・クバ氏は、那覇市首里にルーツを持つ県系人。構想10年、創業5年の末に念願が叶い「ついに日本・沖縄にアロハ泡盛をお届けすることができました」と喜ぶ。原酒は沖縄県内で生産され、商品製造自体はハワイで行うことから「貿易を通してハワイと日本、沖縄の人々を結び付けています」と、自らのルーツに思いを馳せる。

試飲会イベントで来場者に泡盛の説明をするランディ・クバ氏=2019年、米国ハワイ州ワイキキ市内のレストラン

 アロハ泡盛は現在まで、ハワイ州内と米国本土の一部、カナダに出荷されている。

 同社製品の特徴は、初めて泡盛に挑戦する人でも飲みやすいように風味付けがされている点だ。ハワイの木・キアウィで作った炭でろ過することで口当たりを良くするなど、工夫を凝らせた。

 日本で取り扱いを開始した4銘柄は、ハワイのコナ・コーヒーをブレンドした「コナ・コーヒー・アワモリ」、ハワイ産マイヤーレモンを使用した「レモン・アワモリ」、沖縄産の黒糖を敢えてハワイで使用した「オキナワン・ブラックシュガー・アワモリ」、ハワイ産チリペッパーを加えた「チリペッパー・アワモリ」だ。

 日本国内で流通していない米国内商品には、金箔があしらわれた高級古酒もラインナップされ、多様なニーズに応える。一度の製造工程で20本しか生産できず、品質へのこだわりから基準に届かないものは廃棄処分されることもあるため、市場に出回る数量が極めて少ない。

 クバ氏はハワイや米国本土で泡盛の試飲会を開くなど普及活動に励んでおり「泡盛を通して沖縄の素晴らしい文化を発信したい」との思いを抱く。

県内の販路拡大に意欲

 「Aloha Awamori Japan」の尾関代表が日本国内の代理店を立ち上げるに至ったのは、本人が無類の泡盛好き、ということに発端があった。仕事で頻繁に訪れている沖縄で泡盛の「深みのある味」に触れてから大ファンに。
 2019年夏に出張したハワイで泡盛が飲みたくなり、ネットで知ったのが「アロハ泡盛」だった。泡盛の良さをしっかり残しつつ新しい風味がある味わいに「これは行ける」「(日本で広めるのは)自分しかいない」と確信したという。同年秋にすぐさま代理店を設立したものの、新型コロナウイルスの影響などもあり、ことしの販売開始にこぎつけた。

「Aloha Awamori Japan」の尾関紀篤代表(右)と創業者のランディ・クバ氏(同社提供)

 尾関代表は「ランディ(クバ)さんには『とにかく沖縄で広めてほしい』という思いがあります」と県内の販路拡大にも力を入れる構えで、「泡盛を初めて飲む人や女性にもおすすめです」と話す。

 コナ・コーヒーの泡盛はバニラアイスにトッピングしたり、チリペッパーの泡盛は調味料として活用の幅を広げたりと、ストレートや水割り以外にもさまざまな楽しみ方の提案を行う。尾関代表は「従来の飲み方の枠を超えて大胆に使ってほしいです」と話し、「沖縄の人々がさまざまな物を組み合わせて新しい文化や商品を作っているチャンプルー文化がすごいと思います。ハワイ産の泡盛をぜひ本場の沖縄のみなさんにも飲んでほしいです」と笑顔で呼び掛ける。

 4銘柄のセット販売で、1セット4本で2万5千円、10セット40本で13万円(共に税抜)。購入や問い合わせはAlohaAwamori Japanのウェブサイト(https://www.alohaawamorijapan.com/

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長濱 良起

長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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