新型コロナの感染、沖縄で急拡大

 
沖縄県庁

 沖縄県の糸数公保健医療部長は22日、県庁で会見し、新型コロナウイルスの感染について「県内で急拡大している」と語り、県民に注意を呼び掛けた。県によると、6月12日~18日の一週間で新たに感染した新型コロナ患者は7280人と推計されるといい、1日当たり1000人を超えた。

 新型コロナを巡っては、5月8日に感染症法上の位置付けが「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられた。現在、全国でも新規感染者の全数把握は行われておらず、「定点医療機関」で把握した患者数の報告となっている。

 定点当たりの報告者数は、沖縄では5月29~6月4日の週以後、増加傾向を強めてきた。6月12~18日の週には28.74人となり、インフルエンザで「警報」が発令される基準の定点当たり30人以上に近づいた。確保病床の使用率も、18日には57.8%まで上昇したという。

 糸数部長は会見で「救急医療にも大きな負担がかかっている。県内にある重点医療機関27カ所で救急をやっているのは23カ所あるが、そのうち7医療機関で何らかの制限がかかっている。また、27カ所のうち3医療機関では一般医療も制限される状況だ」と語った。

 その上で、「このまま感染拡大が続くと、コロナで重症となった入院患者だけでなく、心筋梗塞や脳卒中など救急が必要な方、交通事故などによる外傷の治療も難しくなってくる。感染拡大を抑えて救急医療を守ることが必要だ」と強調した。

 現在、県内では全ての年齢層で新型コロナの感染が拡大しているといい、県は改めて基本的な対策などの継続を呼び掛けた。具体的には、▽発熱等の体調不良時は外出を控える▽手洗や換気などの基本的な感染対策の継続▽高齢者など重症化リスクの高い人への感染を防ぐため、医療機関や高齢者施設を訪れる場合など推奨される場面でのマスク着用―に協力を求めている。

 また、医療への負荷を避けるため、軽症の場合や検査目的での救急病院の受診は控えるよう呼び掛けている。高齢者や妊婦、透析患者など重症化リスクのある人や症状が重い場合は、かかりつけ医に相談して、できるだけ日中に受診してほしいとした。

 受診医療機関に迷う際は発熱コールセンター(☎098-866-2129 24時間対応)、子どもの場合は小児救急電話相談( ☎#8000平日夜間(午後8時~午前7時))の利用が可能という。

 糸数部長は「日本の中では、沖縄が先行して流行する傾向があった。ある程度、感染が夏にあることを予測していたという専門家は多い。これがどれくらいの規模になるかは、しっかり見ていく必要がある」と述べ、警戒感をあらわにした。

(記事・写真・図 宮古毎日新聞)

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