コロナ対策の継続訴え 沖縄で感染拡大続く

 
新型コロナの感染急拡大を受け、対策の徹底を呼び掛ける池田竹州副知事=5日、沖縄県庁

 沖縄県内で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛からない状況を受け、池田竹州副知事は5日に県庁で会見し、推奨される場面でのマスク着用や手洗い、3密の回避など「基本的な感染対策」を続けるよう、改めて強調した。

 新型コロナの1日当たり新規陽性者数(推定値)は、県全体で5月8~14日の週には220人だったが、直近6月26~7月2日の週では約1750人まで急速に増加している。入院中の患者は、2日時点で1130人(重症者15人)に達した。

 池田副知事は「このまま感染の拡大が続くと、心筋梗塞や脳卒中など救急治療の必要な方や、交通事故など外傷の方も治療が難しくなる」と訴えた。

 県が強い危機感を持っているのは、新型コロナとは別に、RSウイルス感染症の患者が増加傾向にあることも理由の一つ。新型コロナと重複感染した場合には重症化する例もあるといい、池田副知事は「小さなお子さんをお持ちの親御さんは、新型コロナワクチン接種を積極的に検討してほしい」と述べた。

 県は、感染対策やワクチン接種を呼び掛けているほか、医療機関の負担を軽減するため、軽症の場合や検査、診断書の発行を目的とした救急受診は控えるよう強調している。

 池田副知事は「発熱時など受診を迷う場合や療養に不安がある場合は発熱コールセンター(電話098・866・2129 24時間対応)、小さなお子さんについては、小児救急電話相談(#8000 平日午後8時~翌朝午前7時、土日祝日24時間)に相談してほしい」と語った。

(記事・写真・図 宮古毎日新聞)

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