沖縄県の玉城知事「基本的対策を続けて」 コロナ感染拡大傾向

 
会見で新型コロナの基本的対策の継続を訴える玉城デニー知事=26日、沖縄県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は26日、県庁で定例会見を開き、新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にあるとして、「手洗い、手指消毒、換気、推奨される場面でのマスク着用など、基本的な対策を継続してほしい」と強調した。

 県は、医療機関や高齢者施設を訪れる場合には、マスクの着用など、事業者が求める感染対策に協力するよう呼び掛けている。重症化リスクが高い高齢者などへの感染を防ぐためで、玉城知事は会見で「発熱や体調不良がある場合には、外出を控えてほしい」とも語った。

 新型コロナをめぐっては、感染症法上の位置付けが「5類」へ引き下げられたことに伴って、県は毎日行っていた感染者数の発表から、県内54カ所の定点医療機関の報告に切り替えている。

 15~21日の1週間で、定点当たり感染者は県内平均で10.80人(前週比77.9%増)、県全体の新規感染者数は推計で週2740人となった。

 季節性インフルエンザでは、定点当たりの感染者が10人以上となった場合には、注意報が発令されるが、新型コロナでは注意報などの基準が決まっていない。

 ただ、会見に同席した県の糸数公保健医療部長は「県内でも(定点当たり)10人を超えたので、何らかの注意喚起が必要だと判断した」と述べ、県民に注意を促した。また、「(国も)今後の流行状況などをみながら、注意報や警報などについて(発令の)根拠を確認しているところだと思う」と語った。

 玉城知事は「5類に変わったことで、社会的に開放的な場面も多々見られると思うが、感染症は日ごろの手指消毒や体調管理が重要。無理をせず、必要だと思えば、人混みに出かける場合などはマスクをしたり、消毒液などが用意されていたら手指を消毒したりするなどを徹底してほしい」と述べた。

 このほか、同日の会見では、今月が納付月になっている自動車税について、玉城知事が「道路や河川の整備、学校、病院、福祉施設の建設、子どもの貧困対策など、幅広く身近な行政サービスに活用させていただいている」と述べて、期間内の納付を呼び掛けた。

(記事・写真 宮古毎日新聞)


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