【速報】キングス、ファイナルで先勝! 2度の延長「死闘」制す 千葉に96ー93
- 2023/5/27
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは27日、神奈川県の横浜アリーナで2戦先勝方式のチャンピオンシップ(CS)ファイナル第1戦を行い、東地区1位の千葉ジェッツに96ー93で勝利した。稀に見る接戦となり、2度にわたり延長戦を行う死闘となった。
第2戦は28日午後1時10分から、同アリーナで行われる。キングスが2連勝すれば、球団初の優勝が決まる。1勝1敗となった場合は、30日午後7時5分から第3戦を行う。
千葉の3P抑えるも、土壇場で追いつかれる
スリーポイント(3P)を武器とする千葉Jに対し、キングスは個々の選手がディフェンスの間合いを詰めて抑えにかかる。すると相手のリズムが崩れ、小野寺祥太がスティールから速攻でレイアップを決めたり、松脇圭志が3Pを決めたりして、第1Q終了時点で27ー15と大量リードを奪った。
第2Qは開始3分半で千葉Jの帰化選手であるギャビン・エドワーズがファウル3つになったことで、相手の高さが落ち、ジャック・クーリーやアレン・ダーラムがゴール下で次々と得点。終了間際に千葉Jの富樫勇樹と原修太に連続3Pを決められて詰められたが、41ー36とリードを保ったまま前半を終えた。
後半に入ると富樫を中心に得点を重ねられ、シーソーゲームになる。それでもジャック・クーリーやアレン・ダーラムを中心にインサイドを攻めると、第4Q残り6分でエドワーズを退場に追い込んだ。残り1分を切って今村がファウルを受けながらレイアップを沈め、リードを3点に広げた。しかし、残り10秒で千葉Jのヴィック・ローに厳しい体勢から3Pを決められ、77ー77の同点に追い付かれて延長に突入した。
最後は不調の今村が「躍動」 エースの役割果たす
延長に入ると、千葉Jが土壇場で追い付いた勢いそのままに4点リードを奪うが、キングスはダーラムが持ち前の体の強さを生かしてゴール下で得点を重ねる。ただ、両軍とも疲労もあってかシュート成功率が上がらず、5分間で5点ずつしか上げられず、82ー82で再延長に入った。
ここから、試合を通してシュートタッチに苦しんでいたエースの今村が復活する。試合再開後、初めのオフェンスでいきなり3Pを決めると、次の攻撃でもフリースローで加点。千葉Jも粘りを見せたが、最後も今村が積極果敢なドライブからレイアップをねじ込み、大事な初戦をものにした。
桶谷HC「トランジションと3Pを抑えた」
試合後、桶谷HCは「ゲームプラン通り、千葉Jさんのトランジションと3Pを抑えてくれたことが良かったと思います。オフェンスでは、ボールの動きが止まることもありましたが、勝つためにより良いオフェンスを選択できました。ベンチポイントが多く、キングスの特徴も出せたと思うのでまた明日も引き続き継続していきたいです」と第2戦を見据えた。
いずれもチームトップの26得点、14リバウンドを記録したダーラムは「ダブルオーバータイムの死闘でしたが、チームメイト同士、お互いを高め合いながら勝ち切れたと思います。映像を見直しながら、明日に向けて改善できるところを改善し、次の一勝を掴みたいと思います」と語った。
今村は「優勝に向けて一歩近づけたことは良かったと思います。厳しい時間もあった中で我慢し続けた結果が今日の勝利に繋がったと思いますし、全員がこの1勝を奪うという気持ちでプレーしたことが良かったと思います」と話した。勝てば初優勝が決まる第2戦に向け、「まだ課題は残っているので、明日で決められるように修正しながら、明日の試合に臨みたいです」と気を引き締めた。