興南高校野球部監督・我喜屋優さん(上) 沖縄・野球人伝説③

 
興南高校理事長室にて

 沖縄県勢で甲子園出場最多の16回、史上6校目の春夏連覇を成し遂げた興南高校の野球部監督であり、理事長並びに校長を務める我喜屋優さん(70)。1968年の第50回大会でキャプテンとして甲子園に出場しベスト4、そして2018年第100回大会には、監督として甲子園の土を踏んだ唯一無二の存在である。

 人生のほとんどを野球と共に歩んできた我喜屋監督に11月19日、興南高校で話を聞いた。

100回大会の沖縄県大会優勝盾

野球ではなく陸上で推薦入学

 1950年、現在の南城市にあたる玉城で9人兄弟の8番目で生を受けた。目の前には海が広がり背には森が繁る自然豊かな土地で育った。

 2キロ離れた小学校に歩いて通い、帰りには、砂浜でかけっこしたり、海に向かって石や貝殻を投げたり、森では木登りなどターザンごっこをして、夜の帳が降りるまで遊び尽くした。お休みの日にはさとうきび畑で仕事をしていた母親の手伝いや父親の船を片付けるなど何でもこなした。自然に肩は強くなり、下半身が鍛えられ、面倒なことも苦にせずできる心が育った。

 小学4年生の時に、那覇にいる遠い親戚の家の養子として出され、若狭小学校に転入。「都会の人は何でこんなに勉強するんだ?」と田舎のガキ大将は仰天し、スポーツだけでなく勉強もするように。また、近くにあった米軍基地や、隣の中学校で野球をしている姿を間近に見たことで「野球って楽しそうだな、やってみたい」と初めて野球に興味がわいた。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1. 「率直に言うと、玉城デニー知事のコロナ対応は失敗に他なりません」 そう厳しく批判するのは、…
  2. 「沖縄県内のとある小学校のミニバスケットボールチームの話です。大会で勝ち上がって県外遠征試…
  3.  新型コロナウイルス患者が適切な治療を受けられずに在宅で死亡するケースもある中、沖縄県北部…
  4. 「やっと外で飲めた~」「お店での生ビールは格別!乾杯ー!!」  10月2日の夕暮れ時…
  5.  「指笛の吹き方講座!あなたも必ず吹けます♪」「沖縄県民に『沖縄あるある』聞いたら共感しか…
琉球海運_広告国場組大寛組前田鶏卵
大寛組国場組琉球海運_広告前田鶏卵

特集記事

  1. 「率直に言うと、玉城デニー知事のコロナ対応は失敗に他なりません」 そう厳しく批判するのは、…
  2.  地球温暖化に対する危機感はいまや世界中で共有され、2015年のパリ協定を契機に、…
  3. 「国と県による営業妨害がもう1年半も続いているという感覚。沖縄県はコロナ対策としてやってる…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ