琉球ブルーオーシャンズ2年目のトライアウト 来年こそ真価が問われる

 

 昨年発足した、沖縄初のプロ野球チーム「琉球ブルーオーシャンズ」。さぁ、これからだ!という時にまさかの「コロナ禍」に巻き込まれ、思うような試合もできず、野球好きな沖縄県民たちにお披露目する機会もほぼ皆無だった。

 NPB(日本野球機構)の12球団ですら無観客試合が続き、ファンサービスもままならなかったのだから致し方ないことである。それでも前を向き、来年こそ一人でもNPBに選手を送りだそう、そしてチームがNPBに参入できるように頑張ろうと、2年目に向けて、新戦力強化の為のトライアウトが11月6日、ANA SPORTS PARK浦添で行われた。

 書類審査を通過し、トライアウトに参加した選手たちは、北は北海道、南は沖縄まで、18歳から25歳の43名が結集。チームをつくる為に選手全員を集めることを主体とした昨年とは違い、今回は足りない戦力の補充を目的とした狭き門になった。 

 前日の雨で少しぬかるんだグラウンドで朝9時からスタート。清水直行監督から「持っている力を全て出してください」と檄を受けて始まった。 

清水監督「実力をだしきるように!」

 まずチェックされたのは、内外野の守備力、肩、投手のフィールディング、投内連携などの守備面。ファウルグラウンドでは30メートル走で、足の速さ機敏さを試された。ブルペンでは投球練習を開始、キャッチャーの真後ろにスピードガンをかざされ、監督、コーチが見つめるなかでの投球は、緊張のあまりとんでもないところに投げてしまう投手もいた。それでも一日限りのチャンス。実力を発揮できるかどうかで人生が決まってしまうのである。

内野守備
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