琉球ブルーオーシャンズ2年目のトライアウト 来年こそ真価が問われる

 

 トライアウトを終えて清水監督は「緊張して声もでていない選手もいたが、しっかり準備してきた選手、光る選手もいた。今年のドラフト会議を見ていたら、年齢の若い選手が多く指名されていたので、今回は年齢も重視していきたい。僕らのチームが、野球界でどのポジションなのかを考えると、育成することも大事だと。参加した選手には、ドラフト会議の時やスカウトが見る時期に怪我をしていたり、何かしらタイミングが合わなかった選手もいると思うので、彼らの手助けもできるといいと思う」。と感想を述べた。

清水監督

 また、来年に向けて、「今年はいろんな業界でコロナの影響を受けているが、ブルーオーシャンズは、来年100試合ほど行うことも決まってきたし、先が見えてきた。新しくできた九州リーグとの試合では勝利をめざし、沖縄県内の試合は育成強化に重点を置いて戦っていく。そして2021年のプロ野球ドラフト会議で一人でも名前が呼ばれるよう、期待したい」と笑顔で話した。

 2020年、当たり前がなくなり、一人一人がどう生きるか、何が大切なのかがわかってきたシーズンだった。この経験を生かすも殺すも2021年こそ本物が試される。この日のトライアウト最終合格発表は、11月20日、琉球ブルーオーシャンズの公式ホームページで通知される。選手たちの運命はいかに・・・。

*琉球ブルーオーシャンズとは*

 2019年7月に設立、2020年1月から宜野湾市などで始動。将来NPB参入を目指す沖縄初のプロ野球チーム。監督は前千葉ロッテの清水直行、チームには元NPBの比屋根渉(ヤクルト)、杉山翔大(ドラゴンズ)などが所属する。

次ページ:
1 2

3


関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ