Kinamiが国内活動本格化 米国名門音大経て 10月に新譜

 

ビジネス面でも主体性を発揮

 Kinamiがバークリー音大で学んだのは、音楽の表現や制作だけではない。音楽を「生み出すこと」だけではなく「聴いてもらうこと」も重視して将来像を描き、プロダクションやマーケティング、プロモーションなどのビジネス目線の分野も積極的に学んできた。

 自身で楽曲を制作し、本当に気持ちや方向性の合う仲間と一緒にプロジェクトを進めているのは「誰かに作られたアーティストになりたくない」という強い意志があるからだ。「いい曲を作ったとしても、プロモーションにも同じぐらい力を入れてその曲をサポートしなければいけません」と、自分で業界関係者と対等に意見を述べたり交渉したりできるような力をつけることでアーティストとしての主体性を担保する。

 実際にそれらのPR活動が功を奏し、Kinamiの楽曲が2週間程度全国のファミリーマートの店内放送でピックアップされ、渋谷のビルボードでも流されるなど、音楽×ビジネスの両面から表現を続ける。「自分に合ったジャンルやブランディングに一歩ずつ近づいている感じはしています。日本の業界でも成長しながら、海外でも成長していきたいです。『沖縄の良さをどう世界に広めていけるか』もテーマです」。24歳の躍進は続く。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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