ソラシドエアが特別機で沖縄市をPR!沖縄アリーナなどプリント

 
特別機「ちゃんぷる~文化のまち 沖縄市へGO」(同社提供)

 航空会社のソラシドエア(宮崎市)は11日、地域振興・機体活用プロジェクトの一環で、沖縄市をPRする特別機「ちゃんぷる~文化のまち 沖縄市へGO」の運航を開始した。機体には沖縄市の市花・ハイビスカスやキャラクターなどがデザインされ、今後1年間、全国各地の路線を飛び回る。同日、那覇空港で開催された就航記念セレモニーで、沖縄市の桑江朝千夫市長は「本土復帰50年の節目の年にこのような特別機の運航に大きな意義を感じています」と感謝の言葉を述べた。

沖縄市が盛りだくさん 

特別機「ちゃんぷる~文化のまち 沖縄市へGO」前に立つ関係者ら

 このプロジェクトは同社が行う「空恋~空で街と恋をする~」の第32弾として実施されている。九州・沖縄地域の自治体などと連携しており、沖縄関係では今回が5例目。沖縄市は約14万人が住む沖縄県第二の都市で、本島中部の中心都市でもある。

 デザインでは、エイサーなどの伝統文化が盛んで、なおかつアメリカなど各国の文化が融合した沖縄市の「ちゃんぷるー文化」が表現されている。音楽やエンターテインメントの街を印象付けるように「コザ・ミュージックタウン」のモニュメントと「沖縄アリーナ」も描かれた。沖縄市エイサーキャラクターのさなじぃ、サーちゃん、エイ坊、たーくんも仲良く揃って登場している。

 機内では沖縄市の情報誌を読むことができ、オリジナルアナウンスも流される。 

「みなさんと一緒に沖縄観光盛り上げたい」

 セレモニーで桑江市長は「特別機が県外との懸け橋として愛されることを心から祈念しています」と述べた。沖縄市観光物産振興協会の島袋隆会長は「沖縄市を1年間PRしていただけることは、コロナ禍で意気消沈している市民に勇気と希望を与えるプロジェクトで、心躍る喜びを感じています。迎え入れる私たちも目一杯のおもてなしをします」と謝意と期待を述べた。

 ソラシドエアの髙橋宏輔社長は昨年3月に就航した那覇-羽田線が1年を迎えたことに感謝しつつ「みなさんと共に沖縄県の観光を盛り上げて、コロナ禍を脱出したいと思っています」と力強くあいさつした。

セレモニーに出席した沖縄市の桑江朝千夫市長(右から6人目)、ソラシドエアの髙橋宏輔社長(同5人目)ら関係者=11日、那覇空港

ソラシドエアが進める地域振興

 沖縄関係のこれまでのPR機としては、本島北部地域をPRする「春咲へひとっ飛び!沖縄やんばる号」と「やんばる花めぐり号」、プロ野球のキャンプ地としての沖縄を発信する「プロ野球沖縄スプリングキャンプへGO!」、宜野座村の「Rio Park Ginoza号」が空を飛んできた。

 ソラシドエアはこのプロジェクトの他にも、移住希望者と自治体をマッチングするイベント「九州移住ドラフト会議」への参加など、地元密着型の活動を積極的に行っている。昨年7月には「地元価値共創室」を新設し、同社路線が多く就航する九州・沖縄地区の地域振興活動にも力を入れている。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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