抽選で石垣島旅行贈呈 ワクチン接種率アップ目指す 浦添市 

 
ワクチン接種率向上キャンペーンをアピールする松本浦添市長(左)ら=9月30日、沖縄県浦添市役所

 沖縄県浦添市の松本哲治市長はこのほど、同市役所での会見で、新型コロナウイルスワクチン接種率向上キャンペーン ~ワクチンありがとう!石垣島~ を実施すると発表した。松本市長は「ワクチン接種促進により、市民が安心、安全な生活を一日でも早く取り戻せることを期待したい」と述べた。

 キャンペーンでは、同市内の集団接種会場や個別医療機関で10月から新規接種し、11月までに2回目接種を終えた市民を対象に、抽選で50人に石垣島1泊2日のホテルパックを贈る。アストラゼネカ製ワクチンの場合は、2回目接種が1回目の8週間後となるため、10月中に1回目の接種を終えた市民が対象となる。

 同市では、市民のワクチン接種を加速させるとともに、市内の旅行代理店や事業者への支援の取り組みとしている。財源には、国の地方創生臨時交付金を活用する。

 市へのワクチン供給が、当初計画より大幅に減少することが懸念されていた際、集団接種を9月9日に終了した石垣市から、余剰ワクチンの一部(2340回分=1170人分)が提供されることが決まったという。その返礼として、今回のキャンペーンが企画された。

 市のワクチン接種率は、9月28日現在で1回目が61.8%、2回目が48.0%。市では、国や県が示す11月末までに70%の目標値を掲げる中、接種率向上を図る必要があるとしている。

 対象者は、接種を終えたと同時に、自動的に応募した形となる。抽選の上、12月上旬には当選者に特典を発送するという。松本市長は「より多くの方にワクチン接種をしてもらい、全体で接種率を上げていくことで、経済活動や日常生活の回復に向けた第一歩にしたい」と語った。

 詳しい問い合わせは、同市健康づくり課 TEL098(875)2100まで。

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なぜ浦添市はワクチン増配を強く求める?鍵は「沖縄県の計算式」


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