発生部署の担当部長が謝罪 県庁内初クラスターで

 
沖縄県庁

 県環境部の松田了部長は17日、県が行っている新型コロナウイルス関連のオンライン会見に出席し、同部環境整備課に所属する複数の職員が新型コロナウイルスに感染し、県庁初のクラスター(感染者集団)と確認されたことについて「県民の皆さま、関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けしていることを深くお詫びする」と謝罪した。同課では、17日までに7人の感染が確認されている。

 県は10月26日に「沖縄コロナ警報」を発令し、会食は目安として5人未満とすることなどの感染防止対策を打ち出していた。一方、同課で同じ班に所属する職員5人と課長を含めた計6人は11月6日、那覇市内で会食したという。6人全員の感染が確認されたほか、同課に勤務しているが会食には参加していない1人も陽性と判断されている。

 17日のオンライン会見では、会食した時間は6日午後7時ごろから同10時ごろまでの約3時間、2次会は同10時半から約1時間弱で3人が参加し、別の飲食店で会食したことも報告された。2次会には、課長は参加しなかったという。

 同課で勤務する職員は22人。このうち17日時点で陽性が7人、陰性が4人。検査を受けて結果を待っている職員が9人、18日に検査を受けるのは2人となっている。

 松田部長は、部内の全職員に感染防止対策の徹底と県職員としての自覚、行動規範の順守を通知したことを明らかにしたほか、同課の業務については「現在、他の課の職員がサポートして環境整備課の業務の維持継続に取り組んでいる」と説明した。

 また、県の池田竹州総務部長は16日付で「県民に模範となるべき行動が出来なかったこと、また県民への行政サービスの低下につながりかねない事態を招いたことは誠に遺憾。各部局長は職員に注意喚起するとともに、県職員は県民から不審を招くことがないよう行動し、感染拡大防止対策の徹底について協力をお願いする」との通知を発出した。

(記事・写真 宮古毎日新聞)


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