県、コロナ対策で8次補正予算案に146億円計上 県議会11月定例会に提出へ

 
2020年度一般会計予算の第8次補正など県議会11月定例会への提出議案を確認した庁議=16日、県庁

 県は16日、新型コロナウイルス対策に重点を置いた2020年度一般会計予算の第8次補正予算案147億円893万円を決定した。このうち新型コロナ対策は146億4777万円で、医療機関の空床補償費用等に93億2615万円、今後のインフルエンザ流行期に備えた介護施設と医療施設職員への定期的なPCR検査実施費用に5億9800万円などを計上した。同補正予算案は、25日に開会予定の県議会11月定例会に提出する。

 新型コロナで影響を受けた県経済への対策としては、事業者が売り上げを確保できるよう地域実情に応じて需要喚起を促す地域クーポンを発行する「地域消費活性化事業支援事業」に6億円を確保した。地域クーポンは、年内の開始に向けて準備を進める。

 また、修学旅行の受け入れた態勢を強化する「修学旅行緊急時支援事業」には984万円を計上。県内の修学旅行で濃厚接触者と特定された生徒の、確実な健康観察の実施につなげるため宿泊費などを支援する。

 新型コロナ対策では、患者等を受け入れた感染症指定医療機関等への協力金15億7479万円、医療従事者等への慰労金追加分37億6745万円なども計上した。

 さらに、沖縄振興特別推進交付金事業では、専門医が不足する県立北部病院や県立宮古病院など離島や沖縄本島北部の中核病院に県内外から派遣する専門医の確保に7401万円、首里城の復旧・復興に向けた首里城公園内の施設の利便性向上、復興イベントの実施に9200万円をそれぞれ計上した。

 8次補正予算案の歳入は、おもに国庫支出金146億6815万円。県では、新型コロナウイルスに対応するため、今年度は7次にわたり補正予算を編成してきた。8次補正予算案により、今年度の補正予算で計上された新型コロナ対策関連の予算は約1411億円となる。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

Print Friendly, PDF & Email

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ