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非行をどう防ぐのか 月影のパトロール隊に同行取材
- 2020/10/5
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♪小禄(うるく)豊見城(とぅみぐしく)垣花(かちぬはな)三村(みむら)三村の姉小達(あんぐゎた)が 揃(すり)とてぃ 布織(ぬぬをぅい)話 綾まみぐなよ 元(むとぅ)かんじゅんど♪(小禄・豊見城・垣花の三村の女の子たちが、お揃いで機織り話に余念がない。糸をほつれさせたら元も子もないよ)
沖縄民謡のご当地ソング「三村踊り」の一番の歌詞である。那覇市南部に位置する小禄地域はかつて、澄ました感じのある首里や我先に商売にいそしむ那覇とは異なり、飾り気のないのどかな雰囲気を残していた。
近年ゆいレール小禄駅に大型商業施設が進出し、一気に都市開発が進んだ。それと同時に一時期、少年少女の非行が大きな社会問題になった。「非行は芽のうちに摘み取れ」と各学校のPTAや教育委員会、ボランティア有志らは、定期的に夜間パトロールを開始した。
2班に分かれて街に繰り出す
金城(かなぐすく)中学と那覇西高校のPTA、那覇市教育委員会、有志ボランティアらは、合同で毎月第一、第三金曜日に巡回活動を実施している。本サイト〈「一秒でも早く!」空の救急救命 元機長が語る危機管理〉(https://hubokinawa.jp/archives/1457)、〈危機管理から見た“尖閣クライシス”とは〉(https://hubokinawa.jp/archives/1647)に登場した井上正利さんは、子供たちが同中学・高校を卒業後も10年余にわたり活動を続けていて、井上さんを介して同行取材を申し込んだ。
集合時間の20時30分より20分ほど早く、待合場所の同校美術室に到着すると、既に数人の父母が先着していた。この日は2年2組の父母が担当だという。時間が近づくにつれぞくぞくと参加者が増えた。