FC琉球の練習拠点がついに完成! 八重瀬町でオープニングセレモニー

 
八重瀬町スポーツ観光交流施設の完成を祝い、テープカットする関係者たち=8月6日、沖縄県八重瀬町具志頭

 サッカーJ2、FC琉球の新たな練習拠点となる八重瀬町スポーツ観光交流施設が完成し、8月6日午前にオープニングセレモニーが開かれた。新垣安弘町長や西銘恒三郎沖縄担当相、FC琉球を運営する琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長ら関係者がテープカットし、サッカーを通した地域交流の促進やFC琉球の躍進を支える施設になることを願った。

 同施設には天然芝のサッカー場と人工芝のフットサル場があるほか、管理棟内にはトレーニング室や会議室なども備える。総事業費は144,900万円で、国の沖縄振興特定事業推進費市町村補助金を活用した。

球団念願のJ1昇格に期待

真新しいグラウンドでボールを追い掛ける子どもたち

 主催者を代表し、新垣町長は「この施設は町民をはじめ、多くの方が利用できる施設です。FC琉球の練習拠点として、県内外のサッカーファンとプロ選手の交流やスポーツを通した地域間交流を図るために活用してまいります」と挨拶した。県が那覇市奥武山公園内で建設を計画しているJ1規格のサッカー専用スタジアムについても触れ、「建設に向けて一丸となって頑張ってまいりたい」と意欲を語った。

 来賓祝辞を務めた沖縄県サッカー協会の玉城吉貴会長は「FC琉球はこれまで県内のグラウンドを転々としながら練習を行い、厳しい環境でした。本施設を拠点に、ナチョ監督の指揮の下、計画的に練習に取り組み、念願でもあるJ1昇格をぜひ実現していただきたいと思います」とチームを激励した。

「芝がフワフワだった」

始球式に臨む子どもたち

 セレモニーの最後には小学生6人による始球式が行われた。真新しい天然芝を駆け、ボールを蹴った港川キッカーズU-12の棚原鈴太さんは「グラウンドの芝がフワフワだった」と嬉しそうに振り返った。

 式典を終えた倉林社長は「ついにこの環境が整いました。早速来週から練習で使用させていただきます」と感慨深げな表情を浮かべた。チームはJ2最下位と厳しい状況が続くが、直近5試合は負けなしと調子が上向き始めている。「いいタイミングで完成して嬉しいです。まず今季はしっかりJ2に残留したいです」と意気込みを語った。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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